施術者は「ヴァルネラブル」でなければいけない

障害者ランナーと伴走者
皆さん、視覚障害者のマラソン大会を見たことありますか?
普通のマラソンと違うのは伴走者がいること。ランナーは伴走者がいるお陰で、道に迷わず、無事にゴールにたどり着けるというわけです。
その伴走者ですが、視覚障害者のランナーより体力がなくてはならないし、走るスピードも上でなくてはなりません。
決してランナーより前に出ることはありませんが、何かあったら支える体力、走る能力を持っていなくてはいけない、とされています。
施術者はパワフルでなければいけない
まさにこれは施術者と患者さんの関係でもあります。施術者は患者さんのよき伴走者でなければならない。いいペースで走っているときには温かく見守り、挫けそうになったら励ます。
そのためには、まず施術者はパワフルでなければならない。体力的に余裕がないと冷静に対応できないからです。
ヴァルネラブルでなくてはならない
さらに「ヴァルネラブル」でなくてはならない。ヴァルネラブルとはパワフルと正反対の意味です。
「癒やしを行う者は、すべからくヴァルネラブルでなくてはならない。優しさ、弱々しさ、苛められやすさがなくてはならない」哲学者・中村雄二郎さんの言葉です。
人の哀しみを受け止めることが出来る人は、その人自身も哀しみを知っている人だということでしょう。
同志のような気持ち
そこへいくと、私は子供の頃から健康面で恵まれていたので、患者さんの立場になって思いやることができなかった。
でも半世紀も生きると、私自身ちょこちょこと身体の不調を経験するわけです。
自ずと患者さんの身体の辛さが解るようになってきました。
「私もまあまあ大変だけど、あなたはもっと大変なんですね!」という同志のような気持ちが生まれてきた。
ちょこちょこと出始めた身体の不調のお陰で、今は患者さんと段差のないところで、やっと付き合えるようになれたと思う今日この頃です。
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note 倉田雅史|高輪治療院
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