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エッセンス

食卓の隠れた漢方薬

七味唐辛子
毎年のことですが、1月は食べ過ぎで胃腸が疲れ気味の患者さんが多かったですね。そんな胃腸を元気にするためにピッタリの食材が、ほとんどの家庭の食卓に常備されているのを、皆さんはご存知でしょうか。
それは…「唐辛子・山椒・生姜・陳皮・胡麻・麻種・紫蘇」など七種の成分で調合されている“七味唐辛子”です。

今から四百年前、江戸時代初期に医師と漢方薬問屋が多く集まっていた両国で七味唐辛子は誕生したといわれています。今では全国で広く使われ、蕎麦やうどんを食べるときには欠かせない薬味の1つですが、実は胃腸のための漢方薬といえるほどの健胃効果があるのです。

例えば、胃腸を温めたり、食欲を増進したり、消化を促したりと、まさに七味唐辛子は胃腸薬といえるほどの健胃集合体。江戸時代の生薬辞典にも登場していて、「味辛性温毒ナシ宿食ヲ消シ結気ヲ胃口ヲヒラキ邪悪ヲ避ケ諸毒ヲ殺ス」とその効能が書かれています。簡単に言うと「胃腸を温めて、ストレスを発散し、おまけにデトックス効果もあるよ!」という意味です。たしかに山椒や陳皮や紫蘇の刺激的な匂いには、鬱々とした気持ちを晴らす働きがあり、唐辛子に含まれカプサイシンには血流をよくする効果もあります。

私は長野出身なので、善光寺土産の定番「八幡屋磯五郎」という七味唐辛子が子供の頃から食卓に置いてありました。だから、味噌汁にもつい一振りしてしまう。結婚当初、妻はビックリあ然としていましたが、七味と味噌が意外とマッチして美味しいのです。
あまり使わないまま消費期限を迎えてしまうことも多い七味唐辛子ですが、ひそかに薬効を秘めていますから、ぜひ、日々の料理に取り入れてみてはいかがでしょうか。

ただし、いくら身体に良いといっても七味唐辛子は少量ずつ摂る、あくまでも薬味ですから大量に摂るものではありません。しかし、チョット胃腸が元気ないなぁ、気分が晴れないなぁ、血流が悪くなってるなぁ、という時にはぜひ一振り活用してみてください。“七味唐辛子”が皆さんを応援してくれることでしょう。

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