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エッセンス

五味を上手に摂る

陰陽五行図
今日11月3日は「調味料の日」ということで”食”の話。

「辛い物を食べたら、ポカポカしてきた」「甘い物を食べたら、ホッと一息ついた」などは誰もが経験あることでしょう。これは辛い食材に気血の巡りを促す作用があり、甘い食材には心身の緊張を和らげる作用があるからです。
この食材の特性を東洋医学では“五味”という概念で分類しています。五味は「酸味は肝、苦味は心、甘味は脾、辛味は肺、塩味は腎」というように五臓と関与しており、これらの食材の特性を生かして食事を摂ることで身体のバランスを取る。これが食養生といわれるものです。
そこで、五味の働きとその効果を纏めてみました。

【酸味のもつ効果】
・イライラや怒りっぽさを抑える
・頻尿や下痢、多汗の解消
・筋肉や内臓を引き締める
※過剰は胃を傷め、筋肉を硬くする

【苦味のもつ効果】
・神経の高ぶりを鎮める
・咳や喘息の改善に役立つ
・排泄利尿作用により、むくみや便秘解消
※過剰は胃腸の調子を低下させる

【甘味のもつ効果】
・消化器の働きを良くする、滋養強壮
・血を補い、筋肉の緊張を和らげる
・身体の熱をとる
※過剰は倦怠感、骨が弱る、身体が冷える

【辛味のもつ効果】
・肺の働きを調整する
・気血の巡りを良くする
・風邪の初期症状に効く
※過剰は熱を生じ、精気を消耗する

【塩味のもつ効果】
・新陳代謝を高め、便秘解消効果あり
・泌尿生殖器の働きを良くする
・体温を上げる
※過剰は血圧が上昇する

五味の概念は生薬と同様ですが、その作用は生薬ほど強くありません(強くないということは副作用も少ない)。しかし、5つの味をその時々の体調に合わせて摂り分ける事で、なんと毎日の食卓が「未病の治療」になるのです!皆さんも、そういう観点から献立を考えてみてはいかがでしょうか。

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