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エッセンス

春の養生法

だるい女性
すっかり春めいてきましたね。しかし季節の変わり目は体調も変わり目。身体は自然界の陰陽の変化や温度差に適応するために、いつもよりも余計に「気」を消耗して頑張っています。ゆえに自律神経のバランスを崩しやすい季節でもあるのです。

特に多いのが、春の陽気の高まりに身体が対応できない「倦怠感」や「プチ鬱」。特に中高年は季節の変化への適応力が低下しているため、気を過剰に消耗し、疲れやすい状態「気虚」になりがちです。
こんな場合は食養生として肉類や魚類が滋養強壮効果が強く、補気に最適です。ただし胃腸の働きが弱っている人は、タラやタイなど比較的消化のよい白身魚を選ぶとよいでしょう。付け合わせとして、菜の花・タケノコ・フキノトウ等の香草野菜を取れば、体内の気の流れをスムーズにしてくれます。

また、一昨日来院した看護師さんが「この季節は精神疾患を患っている患者さんが暴れだす」と言っていましたが、東洋医学では陽気の高まる春は発散の時期と考えており、些細な事でカーッとなる・頭が冴えて眠れない・イライラするといった「気逆」の症状も出やすくなります。こんな場合は、春が旬のイチゴや漢方薬にも使われているシナモン(桂枝)を積極的に摂ると気分が落ち着きます。

さて、自律神経を整える施術ですが、これは背骨の両側にある「脊柱起立筋」という筋肉をよくほぐします。すると運動神経や自律神経の反射を正す効果が期待出来ます。当院でも神経が高ぶっている患者さんの脊柱起立筋をほぐしていると寝てしまったり、反対に倦怠感を訴えていた患者さんの元気が出てきたり。自律神経のバランスを整えるために私はよく使っています。

この「脊柱起立筋」はセルフマッサージすることも可能です。腕を後ろに回して拳を握り、拳の甲の凸で背中から腰をグリグリと揉みほぐします。コツは右の拳で左側の脊柱起立筋を、左の拳で右側の脊柱起立筋をほぐすこと。肩甲骨の内側まで腕を届かせて行えば肩の可動域もアップ!五十肩の予防になるので一石二鳥ですよ。
脊柱起立筋

日本は四季の変化が激しいため、季節ごとに身体を適応させていかなければならないから忙しくて大変ですね。しかし世界中を見渡して見ると、四季の変化の激しい国に先進国や長寿国と呼ばれる国が多い。たがら、この四季の変化に「大変だぁ~」と日々工夫し、養生しながら生きていく事も、あながち悪い事ばかりではないのでしょう😊

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