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春の夢影 ー あはれなるもの 展

阿呼詠詩
千代田区麹町にある戸嶋靖昌記念館で開催されている、執行草舟コレクション「春の夢影 ー あはれなるもの」展を鑑賞しました。冒頭の写真は安田靭彦≪阿呼詠詩≫です。

「 あはれなるものは夢。花咲く春に、その儚さが影となり忍び寄る。散りゆく生命に美を見出だす日本独自の世界観と、その武士道的生き方を描く」と題し、安田靫彦、柏田忠、山岡鉄舟、中原南天棒をはじめとした絵画と書が展示されていました。
館長の執行氏は「実は、日本人は物理的な桜の花は見ていない。影桜が日本人にとって本当の桜なのです。影というのは命の淵源、儚さ、悲しみのことで、桜の中にそれを見ようとしている。現実を越えたものを見ているから、夢とも言えるかもしれません」とARTISのインタビューで語っています。

数多くの作品が展示されていたなかで、特に印象に残ったのが、安田靫彦の気高い筆線で描かれた≪楠公≫と≪西行法師≫の日本画です。

≪楠公≫
楠木正成といえば、哀しみに生き、涙の中に死に果てた歴史的武将です。勇ましい武将というイメージがありますが、この≪楠公≫は大きな憂いを湛えている。その姿は忠義という武士道に生きた “日本人の魂“ をは感じさせます。

≪西行法師≫
「願わくは 花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」あの西行の有名な辞世の句を描いたものです。空に おぼろげ に満月が浮かび、地には花びらが 儚く 舞い落ちる。その横顔からは悲哀という影がひしひしと伝わってきます。

安田靫彦は昔の日本人が一番大切にしていたものを描いている。その真心に心が洗われます。皆さんも、日本人の情緒である「もののあはれ」を感じに足を運んでみてはいかがでしょうか。「春の夢 ー あはれなるもの」展は 令和4年6月11日まで開催されています。

執行草舟公式Webサイト http://shigyo-sosyu.jp
BIOTECホームページ http://biotec1984.co.jp

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