お盆のこの時期、休みを取って実家へ戻り、ご先祖様に手を合わせる方も多いのではないでしょうか。

ところで皆さんは、ご先祖様に手を合わせる時に何と唱えますか？私は、
「今、私が生き、生活していられるのも先祖の方々のお陰です。私の存在のために営々と先祖の方々が生きてこられた事に感謝します。今はあの世に行っておられますが、どうぞゆっくりと休みながら成仏してください。あなた方のお陰で私は今こうして現世で生きているのです。この世の事は現在は私にお任せください。嫌な辛い事は私がなるべく引き受けましょう。霊界でどうか楽しく過ごしてください」

と、唱えています。この言葉は執行草舟氏が自社の季刊誌に書かれていたものなのですが、唱えると本当に「先祖に通じる」という感覚になるのです。正しい道理に則った気持ちからの先祖供養は必ず先祖に通じる。自分の運勢を良くする為や精神衛生上、行っている場合は先祖に全く通じない。
やはり先祖供養の根本は、この世で精一杯生き抜いて、今は自分にバトンタッチし、あの世に行っている先祖に感謝し、先祖の冥福を祈る気持ちがなければ通じないという事でしょう。

人間としてこの世に生まれてきたからには、やはり自分の人生を他者から認めてもらいたいと思うのが人情ではないでしょうか。だから子孫が自分の存在の意義を見出だしてくれて、感謝の気持ちを霊界に発してくれれば、先祖も喜ばれるのです。
元々日本人は先祖崇拝については世界で最も強い国民でした。この日本の美風を歪めてしまわないようにしたいものですね。