食の大切さ
当院での会話①
【患者】最近身体がダルくて、お腹も出てきてしまったので、スポーツクラブにでも行こうかと思うのですが、どうですか?
【私】スポーツクラブに行く時間があったら、その時間でちゃんと自炊したらどうかな。背中に全く自炊していませんと書いてあるんだけど。
【患者】スーパーのお弁当ばかりで、最近はほとんど自炊してないです…
【私】外の物は味付けを濃くしないと売れないからね。油、砂糖、添加物がてんこ盛りだからお腹も出る。油は胆嚢、砂糖は膵臓、添加物は肝臓や腎臓が腫れる。だから背中を診ればすぐわかる。臓器が腫れれば当然身体はダルくなるんだよ。
【患者】今日から自炊します!
当院での会話②
【患者】なかなか肩こりが取れないのですが…
【私】ところで朝食は何を?
【患者】通勤途中のコンビニで菓子パンを買って毎朝会社で食べます。
【私】菓子パンは「砂糖」や「植物油脂」等の毒がたくさん入っているから、毎日食べていたら肩こり取れないですよ。イギリスパンやバタール等のシンプルなパンに何も付けず、コーヒーや紅茶と食べてください。
【患者】甘くないと美味しくない…
【私】慣れれば、小麦の甘さが美味しくなります。砂糖中毒してるだけですから。
【患者】やってみます。
※一ヶ月後、肩凝りは減りました
当院での会話③
【患者】この夏、アルコールと甘い物を摂り過ぎちゃって目の調子が悪い。
【私】お酒や甘い物ばっかり食べてないで、ちゃんと自炊してください。テレワークで家に居るのですから。
【患者】だって今、米売ってないんだもん。
【私】確かに外食産業やスーパーのお弁当に使う米はちゃんと流通してるのに店頭には無いですもんね。米業界の闇はひどい。いや、そんな事より、ちゃんと肉や魚を焼いて、ワカメ入り味噌汁作って、米も少しずつ出回ってきますから自炊しないとホントに糖尿病になって失明しますよ。
これらの会話はまるでコントのようですが実話です。このように現代人の食の乱れは深刻で、最近は食養生が出来ていない人が多いのにビックリさせられます。
知り合いの鍼灸師の先生も「うちの治療費でちゃんとしたもの食べてもらえるかな」と患者さんに言ったそうですが、私達、施術をする者の立場からしたら、食養生を指導しないと現代人の諸症状は改善しないという所まできている。それ程、日本人の食生活は悪化しているのです。
そうは言っても、私だって外食したり、お弁当も買うことがあります。しかし、あくまでも「たまに」であって、それを日常にはしない。何故なら、それを日常にしている人達が体調不良になるのをみてきているから。
私は「食事と睡眠」を正しくとることが現代養生法のベースであると思っています。それらを疎かにしての健康などあり得ない。それ以外の健康法等というものは、その次の話になるのです。
ちなみに、私がたまに利用するお弁当屋さんは、泉岳寺駅À②出口隣にある『FOREST STAND SENGAKJI』です。ここは、手作り感満載で美味しい。オススメです。
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