集中とリラックス
今週は、WBC・ワールドベースボールクラシックの日本代表優勝に歓喜した人も多かったのではないでしょうか。負けたら終わりの一発勝負、その究極の真剣勝負において実力を発揮した日本チーム。その「集中力」の高さには驚かされましたね。
この、ここ一番で集中力を発揮するために一番大切な事は何だと思いますか?それは集中の反対である「リラックス」を充分にするということです。
以前、私は新横浜駅でプロ野球の有名選手達を見かけたことがあるのですが、その動作の優雅なことに驚かされました。スタッフに時間が無いとせかされても、慌てるでもなく実にゆったりとした動きで改札口に消えて行きました。走れば、そこにいる誰よりも早いのでしょうが、日頃あのように余裕のある態度でいるからこそ、試合のときに瞬間的に大きな力を発揮できるのでしょう。
反対に、新幹線で隣に座って常にせわしなく動いている人がいました。ゴソゴソと本を取り出して読んでいたかと思うと、今度は手帳を取り出してブツブツ言いながら何かを書いている。寝る体勢に入ったかと思えば、「ちょっと失礼」と言ってトイレに立つ。実に落ち着きがない。こういう人は集中もリラックスもできないので大物にはなれないですね(笑)。
実力を発揮するためには、陰陽である集中とリラックスの振り幅を大きくすることが大切です。
集中の裏にはリラックスあり。普段、ゆったり優雅に生きてこそ、いざという時に凄い「集中力」が発揮できる。一流の人達は皆、その振り幅がとても大きいのです。
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