カイロは体の潤いを奪う!?

先日、ドラッグストアで買い物をしていると、カイロが売り場の広い範囲を占めていました。「へぇ~、カイロってこんなに売れるんだ!」と思ったのと同時に、これはカイロの注意点も伝えないといけないと思いました。
まずカイロの歴史をみてみましょう。カイロは1970年代に販売開始。当時は主に手を温める目的であったため接着シールはありませんでした。1980年代になると貼るタイプのカイロが販売されます。
初期のカイロは手で握るかポケットに入れておくという使い方でしたので、副作用はほとんどありませんでした。
ところが貼るタイプのカイロが登場すると、お腹や背中や腰にベタベタと貼る人が続出。この体幹部の同じ場所に長時間熱を加えるということが実は身体に悪影響を及ぼすのです。
例えば背中や腰に貼ると、カイロからの熱で筋肉や骨が乾燥を始める。低温火傷を起こす人がいるように、水分量を失うと皮膚や筋肉は潤いをなくし、骨は弾力を失います。特に一日中背中や腰にカイロを貼っていると背骨が弱くなり、骨折しやすくなります。
また、お腹に貼る人も多いのですが、カイロからの熱で腸や子宮や膀胱が乾燥し、潤いをなくす。腸が乾くと便秘、子宮が乾くと婦人科疾患、膀胱が乾くと膀胱炎に罹りやすくなります。
このように、カイロを長時間貼るとその熱によって様々な器官が乾いて潤いをなくしてしまう。これを東洋医学では「燥邪」といい、人体に作用して病気を発生させる要因になると考えます。
そうは言っても、寒い環境に長時間いるときなどにカイロは重宝します。その場合は足裏カイロを靴に入れて、手に初期のカイロを握りしめることがオススメ。手足末端には動脈血と静脈血が入れ替わる動静脈吻合があり、ここを温めるのが冷えには一番効果的といわれています。
ということで、体幹部に長時間にわたってカイロを貼り続けることだけは習慣化しないよう、貼っても短時間で外すよう、カイロ愛好者はお気をつけください。
