鼻呼吸テープ

先月、「常に喉がイガイガする」という方で、就寝時に鼻呼吸テープを貼るようにアドバイスしていた患者さんが一ヶ月ぶりに来院しました。経過を聞くと「鼻呼吸テープいいね!俺、口開けて寝てたみたいで、喉の調子が良くなった」と言っていました。
この鼻呼吸テープには、口呼吸を抑えて鼻呼吸を促すことで「起床時の口や喉の乾燥を防ぐ。いびきを軽減する」という効果があります。口が乾燥したり、いびきをかくと口腔内粘膜が炎症を起こしやすくなりますので、声の仕事をしている人達には鼻呼吸テープ愛用者が多いです。
私もこの鼻呼吸テープを口に貼って就寝しているのですが、きっかけは歯科医の先生に勧められたから。寝ている間に歯茎が乾くと歯槽膿漏になりやすいそうです。一生涯、自分の歯で食べるためには歯茎を丈夫に保たないといけないですからね。
そんな理由で鼻呼吸テープを貼り始めたのですが、確かに朝の口の渇きが少なくなるので続けています。最初は不快感がありましたが、数日もすれば慣れてくるので「え~、苦しくないの?」と思っている方もご安心を。ただし、ひどい鼻づまりがある場合は無理をしないでください。
また、副鼻腔炎でお悩みの方も鼻呼吸に誘導してあげると副鼻腔内の細菌繁殖が抑えられるのでオススメ。そのうえ体温よりも冷たい空気が副鼻腔を通ることで脳の温度が低下するので、眠りの質の改善が期待できます。
このように睡眠中の鼻呼吸は様々な効果をもたらしてくれます。鼻呼吸テープはドラッグストアで販売していますので、皆さんもぜひ就寝時に貼ってみてください。
