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日々のあれこれ

文化の日に思う

自動車工場作業員
11月3日は文化の日でした。皆さん、日本の文化といえば何を思い浮かべますか?

先日、テレビを視ていたら、バングラデシュから日本の車業界で働くために留学にしている20代の若者が映りました。


彼は「バングラデシュでは日本車が人気で、特にトヨタは安心して乗ることができる」「生家ではパナソニックのテレビを27年使っていてまだ壊れない」「メイドインジャパンは素晴らしい」と日本製品に惚れ込んで来日。
専門学校に通いながら、アルバイトで生計を立て、節約のために食事は自炊の多忙な日々。それでも日本の車業界に就職したいという一心から、その表情は明るく、目も輝いていました。


私はこの「メイドインジャパン」という言葉の中に入っている精神に日本文化を一番感じます。
実業家・著述家 執行草舟氏もその著書『生くる』の中に「日本文化の背骨」と題して次のように記しています。


「日本文化と呼ばれるものの全てを貫く唯一の価値は武士道しかない。勇気のない行動をとれば、身分が高くても、知性があっても軽蔑される。事業家ならば事業に死す気概がなければ尊敬されない。これは平凡に生きている我々にも当てはまる。勤め人は自分の企業のため、良い家族を持ちたければ家族のために命を懸ける覚悟がなければならない。」


こういった自分以外の “ 何ものか ” に命を懸ける事ができる。この精神文化が世界から認められるメイドインジャパンを作り出したのではないでしょうか。


また、私の患者さんに美味しいブロッコリーを作る農家さんがいたのですが、「毎年、美味しいブロッコリーを作りますね」と伝えると「うちはJA上伊那を通して出荷しているから、変なものを作るとJA上伊那の名が廃る」と言っていました。命よりも名を惜しむ、まさに武士道精神。もうかれこれ十年以上前の事ですが、この言葉に感動したのをよく覚えています。やはり日本人ならこうありたいと…。


この農家さんのように武士道の心が貫かれている限り、日本文化はミャクミャクと受け継がれていくことでしょう。そう願うと同時に、私も日本文化の背骨である武士道精神に生きたいと、改めて思った文化の日でした。

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