夏バテ予防に ゴーヤチャンプルー
先日来院した患者さんが「息子の剣道の試合を体育館で観戦していたら、あまりの暑さで倒れそうになった。息子には悪いけど、早く終わってくれないかなと思った(笑)」と言っていましたが、ここ数日の最高気温35度越えは身体にこたえますね。
この「暑さによって倒れそうになる」というのは、東洋医学では気の不足 (気虚) が原因と考えます。この場合は肉類や卵、豆類などの「気を補う食材」をしっかり摂るとよいでしょう。私のオススメは何といってもゴーヤチャンプルーです。
やはり沖縄のような暑い土地で食べられているものを暑い時期に食べるのが理にかなっています。ゴーヤは身体の熱を冷ますほか、その苦味成分には健胃作用あり。豚肉には「スタミナビタミン」「疲労回復ビタミン」といわれるビタミンB1が多く含まれています。また、のぼせ・ほてりを改善する豆腐も入っており、ゴーヤチャンプルーは夏のパーフェクトフードといえるでしょう。
そんな酷暑が連日続いていますので、このような気虚による夏バテ症状に効くツボをお伝えいたします。
① 太白
【主治】食欲不振、消化不良、のぼせに効く。
【場所】足の親指、内側付け根の凸の後ろ
② 中脘
【主治】消化器官(脾・胃)の機能を強化するツボ。食欲不振を解消し、気虚を改善する。
【場所】臍(へそ)と鳩尾(みぞおち)の中間
③ 足三里
【主治】体力増強作用もある万能のツボ。
【場所】膝の皿のすぐ下の外側の凹みから指四本分下
以上が気虚に効果的なツボ。指圧やせんねん灸、ピップエレキバンを貼るなどして刺激するとよいでしょう。
夏バテ予防には「栄養のあるものをちゃんと食べる」ことが一番効果的だと私は考えます。しっかり食べて、昨年より暑くなるであろうこの夏を乗りきりましよう!
ちなみに私はゴーヤチャンプルに七味唐辛子を振って食べます。夏バテ気味の方でもピリ辛刺激が食欲を増進してくれます。
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