氷のうの作り方・使い方
熱帯夜が続いているこの十日間、私は寝る前に20~30分程、首の後ろに氷のうをあててアイシングしています。アイシングを行ってから寝ると、頭にこもっていた熱が抜け、眠りが良くなるので、寝苦しい夜に氷?はとても重宝しています。
皆さん、アイシングというと「冷やす」というとイメージをお持ちでしょうが、正確には「熱を取る・抜く」という廃熱が目的です。
例えば、プロ野球のピッチャーが投球後に肩肘に氷のうをあてますが、あれは投球で熱が溜まった関節から熱を抜き取ることで、損傷組織の消炎・鎮痛・再生促進効果があるからです。
また、一般人でも体内に「疲労」や「わずかな不具合」「微少な損傷」が生じても鬱熱 (熱が溜まる) 現象が起こります。大体において、痛い所、凝っている所というのは鬱熱している。触ると熱を持っているのです。だから、その熱をアイシングをして抜いてあげることは身体の回復を早めてくれます。
さて、その氷のうの作り方・当て方です。
①氷の量はおよそトレイ一枚分。
②水で洗った氷 (凍傷を避けるため) を氷のうに入れ、水は入れずに蓋をします。
氷をトレイから直接入れる場合は少量の水を一緒に入れて蓋を閉め、氷の表面についている霜がなくなり、つるつるになるまでよくシャッフルします。
③氷のうを衣類の上からではなく、皮膚に直接あてます。(どうしても冷たさが我慢できない場合は薄手のハンカチを一枚だけ皮膚との間に挟んでください)
④20~30分程度あてます。患部の痛みや炎症の強い場合は間歇的(30分冷却→30分休憩→30分冷却→30分休憩)に行います。
⑤氷のうを首の後ろにあてる場合は、真ん中に切り込みをいれた日本手ぬぐいに氷のうの蓋部分をいれ、首に巻き付けます。
以上が氷のうの作り方・使い方です。
尚、氷のうをあてるタイミングは帰宅後や風呂上がりが特に効果的。
夏はアイシングを体感してもらうのに絶好の季節。頭脳労働が多く、頭に熱を持ちやすい現代人には首の後ろのアイシングをオススメいたします。