ストレスのツボ
先日、筋トレ好きの患者さんから「ストレスには、どう向き合えばよいのでしょうか?」と質問を受けました。私が「筋トレのウエイト(負荷)と同じように、自らを強くするものだと捉えてみてはどうかな」と答えたら妙に納得していましたが、ストレスについて様々な情報が流れる昨今、私達はストレスというものに、どう向き合えばよいと皆さんはお考えですか?
「ストレスをなくせば、もっと伸び伸びと生きていける」
そう考える人もいるかもしれませんが、それは大きな誤りで、ストレスのない世界など存在しないと私は捉えています。
私達が社会生活を営んでいる限り、どの家庭でも、どの会社でも、必ず何かしらのストレスを受けるもの。また暑さや寒さ、雨風だってストレスになりますから、生きている限りストレスから逃れることは不可能だと思いませんか。
しかも、適度なストレスがあるからこそ、それをきっかけとして人間は進歩できる。例えば、仕事の締め切りというストレスがあるからこそ、私達は仕事の効率化に励むのであって「期限はいつでもいい」と言われれば、考えて仕事をしようと思わないでしょう。
それならば、「この世の中にはストレスが必ずある」という前提で対策を講じるべきではないでしょうか。
もちろん、人によってストレスに対する耐久性が違いますから、対策も千差万別。そこで大まかなタイプ別にストレスのツボをお伝えしたいと思います。
①呼吸が浅くなる【心肺タイプ】
◆咳・喘息、息切れ、胸のつかえ
◇中府(大胸筋と三角筋の間の凹み)
②デスクワーカーに多い【首肩タイプ】
◆首肩こり、手の冷えや強張り
◇合谷(親指と人差し指の間)
③胃腸の調子が悪くなる【内臓タイプ】
◆食欲減退、便秘、下痢
◇足三里(スネの筋肉の上部)
④石橋を叩いて渡らない【頭脳タイプ】
◆首から上の症状、不眠、ノイローゼ
◇八風(指と指の間)
⑤女性に多い【骨盤タイプ】
◆婦人科疾患、更年期障害
◇三陰交(内くるぶしの指三本上)
①②④は指圧でよくほぐすことが、③⑤のツボは せんねん灸 がオススメです。ストレス解消法の一つとして取り入れてみてください。
実業家・著述家 執行草舟氏は「ストレスは生きている証拠でありがたいもの。真正面から立ち向かっていくと、生命力も高まり、健康になり、よい人生になる」と自身のYouTube【執行草舟チャンネル】で 「ストレスは我慢するな。~ストレスで潰れる人の特徴とは~」という動画にあげています。
ストレスで悩んでいる人、これから社会に出るという若い人達には是非みてほしいですね。ストレスというものの正体、そして対処法がわかりやすく説かれていています。