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体操・セルフケア

小指と薬指に隠された力

手
今週は五十肩や腱鞘炎など、肩から手にかけての痛みを訴える患者さんが多かったですね。
そこで突然ですが、皆さん、次の項目で当てはまるものはありませんか?

・いつも肩に力が入っている
・肩 肘 手首の痛みや腱鞘炎がある
・手提げ袋を持つと首や肩が辛くなる
・親指と人差し指だけを使う事が多い
・テニスやゴルフ、野球が上達しない

こんな人は間違った手の使い方をしている可能性があるので見直してみましょう。

まず手で何かを握る時、親指と人差し指を中心に使うのと、小指と薬指を中心に使うのとでは力の入り方、グリップ力が違ってきます。
親指側の筋膜は胸とつながっているため三角筋に力が入り、腕だけの力が働きます。一方、小指側の筋膜は肩甲骨につながっているため、背中や体幹と連動した動きが可能になる。つまり、何かを握る時には小指と薬指を意識した方が体幹が使え、力が効率的に伝わるのです。

この理論はテニスラケットやゴルフクラブなどの握り方、剣道では竹刀、弓道では弓を握る手の技術など、スポーツや武道の場では小指と薬指を使う身体操作が浸透しています。
当然、日常生活で手を使う時も小指と薬指から握ることを意識すると自然に肘が内に入り、脇が締まって肩が下がる。結果として上半身の力が抜けていきます。

しかし「日常生活で小指と薬指を使うことを意識しろ!なんて言われても、そんな、普段から意識できないよ~」と言う声が聞こえてきます。
そこで意識せずとも小指と薬指をに自然と力が入るようになる「バルタン星人ピース」をお伝えしたいと思います。

【バルタン星人ピース】

① 小指と薬指をくっつける
② 中指と人差し指をくっつける
③ 薬指と中指の間を目いっぱい広げる
④ 広げたまましばらくキープする
バルタン星人ピース
このように薬指と中指の間を広げ、目いっぱい開くこのV字体操は簡単そうにみえて意外と難しいです。最初は出来ない人の方が多いのではないでしょうか。しかし、この訓練をしていると自然と小指と薬指が上手に使えるようになるので、できない人は頑張ってマスターしてみてください。首肩肘や手首、腱鞘炎の痛みの予防改善や様々なスポーツ、武道の場で役立つことでしょう。

ちなみにこの体操は、私が小学生の頃、硬式野球のコーチが教えてくれました。当時はウルトラマンがテレビ放送されていてバルタン星人というV字の手を持つ敵が出てくることから「バルタン星人ピース」とコーチが名付けました。この体操のお蔭で私のバッティングが上達したことを覚えています。
その後、大人になっても小指と薬指から使う癖がついているせいか、50歳を過ぎても五十肩や肘・手首の痛みと私は無縁です。

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