電子レンジの是非
当院には月に1回、定期調整で来週する患者さんも多いです。そんな患者さんの身体を触ると一ヶ月前と比べて「太った、痩せた」「張りが良くなった、悪くなった」「凝っている、いない」等を手が覚えていて教えてくれます。太った痩せたは一キロでも分かるようになりますから、人間の手の感覚って凄いですね。
先日も定期調整の患者さんが来院したのですが、一ヶ月前に比べると凄く身体の弾力が良くなっている。私が「ずいぶん良くなっていますけど、何か食べ物とか変えました?」と聞くと、「実は電子レンジが壊れたので、これを機にレンチン生活をやめました」とのこと。
よく聞くと、今までは土日に1週間分の食事(ご飯・おかず)を全て作って冷凍しておいて、それをレンチンして毎日食べていたそうです。そして「やっぱり、同じものでも作ってすぐ食べた方が美味しいですね!」と、笑いながら話していました。
私は電子レンジが物を温める理屈などはよく分かりませんが、使うと大切な栄養素が減ってしまうことは間違いないと、今回の患者さんの身体の変化を通して感じました。
また、私は若い頃、お湯を素速く沸かす電子ケトルを使っていたことがあったのですが、その冷めた湯を飲んだ時にあまりの不味さにビックリした経験もあります。やはり、何でも急速に温めるということは物質を微細なレベルまで壊してしまうのではないでしょうか。ちなみに今、私は鉄瓶で湯を沸かして飲んでいますが、こちらは冷めてから飲んでも美味しいです。
とはいえ、私の家には電子レンジもありますし、使うこともあります。ちょっと温めるには重宝しますからね。しかし出来る限り短時間で使うように心掛けています。
電子レンジに限らず、文明の利器というものは何につけても、上手に頼りすぎずに使うことを心掛けましょう!