先日、施術で患者さんの目の上に手を当て気を送っていると「この治療のせいかな、最近気がつくと、老眼鏡をかけないで本を読んでいる」と言われました。私が「１年間、週１回ペースで通っていただいてますから、その位の効果が出てくれないと張り合いがありません」と言うと笑っていましたが、現代においては様々な目の症状を訴える方が増えています。

この方のように、近隣にお住まいで時間的、金銭的に余裕のある方は当院にも頻繁に施術を受けに来られますが、そうもいかない人が多いのも現実。そこで目が疲れている人のセルフケアとして、私一押しの“眼精疲労回復法”を満を持してご紹介したいと思います。

それは「蒸しタオル」を目に当てること。蒸しタオル法は当て始めた時は熱いタオルが数分後には温度が下がって冷たくなるところに意味があります。この数分間に起こる温度の落差が患部の筋肉を弛め、血液循環を促進して老廃物を排出してくれます。
さらに、目の奥にこもっていた熱がタオルを外した時に表面から気化熱効果でスーッと抜けていきます。熱が抜けることで目はスッキリと楽になるのです。
ちなみに、当院の患者さんにはドラッグストア等で売っている目を温める商品を使っている人もいますが、私的には効果はあまり感じられません。やはり蒸しタオルが一番でしょう。

さて蒸しタオルの作り方ですが、普通サイズ(85×30㎝)のものを使います。たたんだタオルの中央に熱湯をかけ、湯のかかっていない両端を持って絞ります。または、タオルの中央に水をかけて絞り、電子レンジで温めます。そして火傷しない程度に振って冷ましてから目の上に乗せます。
この蒸しタオル法は一日何回やっても構いませんが、間隔をあけて、くれぐれも火傷にはご注意ください。


巷では「これからは眼科医が儲かる」と噂される程、白内障や緑内障をはじめとした目の疾患が今後増えるとされています。
特に一日中パソコンと睨めっこで、目を酷使して仕事されている方はセルフケアとしてこの「蒸しタオル法」をご活用ください。
また、読書好きで、歳をとっても本を読み続けたいという方もこの「蒸しタオル法」をアイケア習慣として取りいれてみたらいかがでしょうか。
そして余裕のある時は施術を受けに当院にもいらしてください。「目を重点的に！」と言っていただければ、目に重きを置いた身体の調整をさせていただきます。

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