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心と体の健康維持

舌は内臓の鏡

舌を出す男の子
先日、歯科検診に行った時に先生が「口の中がキレイな人は身体も健康なんですよ」と言っていました。歯科医として長年、患者さんの口腔内と全身状態の相関関係を診ている方の言葉ですから、全身状態というものは口の中に映し出されることは間違いないでしょう。

東洋医学でも「舌診」といって舌の状態を重視します。舌は皮膚が無く、薄い粘膜に被われているだけなので血流の状態がとても見やすい。大切な血が不足しているのか、滞っているのか、汚れているのかが一目瞭然なのです。ただし、舌には食べた物の色が着きやすいため、飲食後に見るのは控えましょう。朝起きて直ぐ見るのがベストで、その日のコンディションがよく分かります。

さて、舌診で見るポイントは舌質 (色・つや・形) と 舌苔 (表面に着いている白色の苔) の二つ。
まず健康な人の舌というのは、瑞々しく綺麗なピンク色をしています。舌の色が薄い人は冷え体質で栄養を運ぶ血が足りていない。貧血症の人に多いですね。反対に舌の赤みが強い場合は熱が身体にこもっている。寝つきが悪かったり、眠りが浅い人に多いですね。特に舌先は「心」の状態を表し、ここが赤いとストレスが強いと言われています。
ちなみに舌先は【心・肺】、両サイドは【肝・胆】、中央は【脾・胃】、根元は【腎】と臓器区分がなされています。

次に舌苔ですが、食べ過ぎなどで内臓に負担をかけ過ぎたり、消化機能が低下してくると白色の苔が厚くなります。また熱が身体にこもっている場合には白色の苔が黄色に変わります。
そこで苔をみるとついやりたくなるのが、舌を歯ブラシでゴシゴシこすって苔を落とそうとすること。これは舌の薄い粘膜を傷つけることになるので、落とすとしたら柔らかい歯ブラシでソフトに行いましょう。

また、よく質問されるのが「舌の両縁にギザギザした歯の跡がつくことがあるのですが…」という状態。身体に余分な水分が溜まっている状態(むくみ)や胃腸が弱っている時によく現れます。こういった時にはウオーキングをして新陳代謝を良くしてあげましょう!

このように舌は身体の状態を映し出す鏡のようなもの。皆さんも、朝一番の健康チェックに「舌診」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
そして、舌の状態と前日の飲食や行動と照らし合わせてみてください。お酒を飲み過ぎたらどうなるか、甘い物を食べすぎたらどうなるか、ストレスを受けたらどうなるのか。翌朝の舌にそれぞれ変化が現れることでしょう。

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