コウモリ体操
本日の東京の最高気温は35度。最低湿度が60%。暑さ寒さも彼岸までとはいいますが、それにしても蒸し暑い日が続きます。
例年夏も終わりに近づく頃になると「腰痛・膝痛・むくみ」を訴える患者さんが増えてくるのですが、これらの症状は東洋医学では「腎」が弱るとおきると考えます。
熱中症対策としての水分補給は重要ですが、必要以上の摂取は腎臓に大きな負担をかけます。
また、一日中エアコンの効いた部屋で過ごさざるを得ないということで、どうしても腎臓に冷えが入ってしまう。
これらの環境がもう三ヶ月近く続いているのですから、腎臓が疲れくるのも致し方ないことでしょう。
そこでこの夏、負担をかけた腎臓を元気にする体操をお伝えいたします。
①仰向けに膝を立てて寝る
②両脚を天井へ向けて上げる
③上げた脚の両足首を両手でつかむ
④両足首をつかんだまま足踏みをするように、左右交互に10回ほど膝裏を伸ばす
※足首をつかめない人は、ふくらはぎや膝裏をつかみましょう。
脚の後ろ側には腎経と膀胱経の経絡が流れています。この経絡の通りをよくすることで腎臓や膀胱を元気にするのがこの「コウモリ体操」。
しかし、当院の患者さんにやってもらうと、まず足首さえつかめない人が多いのに驚かされます。皆さん、腎が相当弱っているのですね…。でも、この体操を毎日やれば少しずつ膝裏も伸びて腎臓も元気になるのでご心配なく。
腎臓が疲れている今こそ、「コウモリ体操」をやって夏の疲れを取っておきましょう!
ちなみに、脚がむくんでしまう方に効果てきめんなのが「レッグウォーマー」。当院の患者さんに試したところ、ほとんどの方に改善がみられました。こちらも冷房環境下でつけていただくと腎臓が早く元気を取り戻します。
また、東洋医学の陰陽五行説の五色では、腎は「黒」に該当しますから、黒い色の物を食べると腎臓も喜ぶことでしょう。中でも私のイチオシは海苔です。