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心と体の健康維持

頑張るとは、好奇心を持って努力する

ガッツポーズの男女
パリオリンピックが閉幕しましたが、テレビ中継を視ていると、インタビュアーや選手の人達が「頑張る」という言葉をとても頻繁に使っていました。
日本人は頑張るという言葉がホントに好きですね。しかし、実は世界の半分以上の国に「頑張る」という言葉がないことを皆さんはご存じでしょうか。

先日、ユーチューブで エコビレッジビルダー 山納銀之輔さんの番組を視ていたのですが、村作り指導で訪れたミャンマーで現地通訳に「計画が遅れているから、もっと頑張ろう!」と皆に伝えてと頼んだら、「すみません、この国には頑張るという単語がありません」と言われ、えぇーっとなったそうです。仕方ないので、頑張るを別の言葉に変換し「やりたくないだろうけど、無理してやってくれ!」と通訳してもらったら、現地の人は誰も働かなかった(笑)。やはりミャンマーには頑張るという概念はないようです。

確かに、銀之輔さんの言う通り頑張るというのは、「本当は自分が嫌でやりたくもないことを無理してやる状態」をいいます。それを日本人は美徳のように頑張ってやっている。しかし、それが長期間に渡ると、その歪みが必ず心身にダメージとしてきます。そういう無理をズ~ット続けて生きていくと心身を壊す。だから日本には病院通いの人が多いのです。
そうなるよりも、生活の必要に応じて、与えられた役割に応じて、自分の能力でチョット頑張れば出来ることをして生きていく方が有意義な人生を送れるのではないでしょうか。

ではその「チョット頑張る」というのはどういう事かというと、人生にはやらなければならない!という時がどうしてもあるわけです。
例えば新入社員として入社した時など、自分が慣れていない事をやらなければならない。また、親族の面倒や介護を看るのが自分しかいない等々。
これらは数ヶ月間は頑張らないと慣れないのですが、世の中の事というのは、短期間頑張れば大抵は慣れていくもの。慣れてしまえば、特別に頑張らなくても普通に出来るようになるのです。

だから、基本的には頑張る必要がないのですが、現代では毎日会社に行くことすらも嫌で、頑張らなければ行かれないという人が増えているそうです。しかし、自分が食べていくために毎日働くということは“当たり前”で、会社に行くのに慣れないというのなら「あなたは相当の怠け者ですね」という事になります。

何事も“当たり前”になれば頑張る必要はなくなるのです。ただ人間には成長したい、勉強したい、お金が欲しいなどの欲というものが誰にでもあります。それ自体は悪いことではないので、チョット頑張れば成れる範囲で頑張りたい人は頑張ればよいでしょう。
しかし、現代人は身の丈以上に頑張ろうとしているため、その欲深さがストレスとなって自分を苦しめています。そういう誤った頑張り方をするのではなく、自分に与えられた役割を努め、普通に生きる事で人生は充分なのです。

でも、今回のオリンピックのように日本人は何かにつけて「頑張れ~!」と応援したい民族。それなら、頑張るを「好奇心を持って努力すること」と新たに訳してみてはいかがでしょうか。そうすれば頑張り続けても心身を病むこともないでしょう。
ちなみに、自分がやりたくてやっている状態を「夢中になる」とも言います。

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