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体の不調

エアコンの風にはご注意を!

エアコンの効いた部屋にいる女性
先日、「急に顔の半分が変になったので、慌てて病院に行ったら、顔面神経麻痺と言われました。そして鍼やマッサージがよいと勧められて来ました」という患者さんが来院。

顔面神経麻痺とは顔の神経が麻痺して、顔の片側の筋肉がうまく動かなくなる病状です。
額にシワを寄せられない、目を閉じられない、口を閉じたり口をとがらせて口笛を吹けなくなるなど、顔の表情をつくる表情筋が侵されるため、顔が歪んでしまう。原因としては、脳血管障害や脳腫瘍、ウイルス感染、寒冷刺激、外傷、極度のストレスなどがあげられます。

この患者さんの場合はエアコンの冷風が左半身に直接当たる場所で、二時間程うたた寝をしてしまい、起きたら顔の左半分が麻痺してしまったとのこと。
風が肌に直接当たり続けるというのは恐いですよ。この患者さんではないのですが、以前、コンサート会場でやはり空調の風が側頭部に当たり続けた後から、耳鳴りが10年も止まらないという患者さんもいたくらいですから。
エアコンだけでなく、扇風機の風でもずっと当たり続けると、寒冷刺激から同様の症状がでることがありますので、必ず首振りをしてお使いください。

さて治療ですが、軽度の麻痺は数週間で自然に回復するのが普通です。発症後、出来るだけ早くから鍼やマッサージを併用すると効果が高いでしょう。昔、北野武さんがバイク事故を起こして顔面神経麻痺になり、それを鍼治療で治したと報道された頃から医師も鍼やマッサージを勧めるようになりました。しかし、目が全く閉じられず、充血してしまうような高度の麻痺は入院しての薬物療法と安静が必要となる場合もあります。

尚、今回の患者さんは重篤な疾患が原因ではありませんでしたが、顔面神経麻痺には脳血管障害や脳腫瘍が隠れている場合があります。
脳血管障害の場合は直ぐに救急車を呼ばないといけないので、救急電話相談【#7119】に電話をして症状を話し、脳血管障害かどうかの判断を仰いでください。
この救急電話相談【#7119】は「すぐに病院へ行った方がよいか」「すぐに救急車を呼んだ方がよいか」を迷った時に相談できるところ。私も一度かけて判断を仰いだことがあるのですが、医療専門スタッフが親切丁寧に指示してくれてとても助かりました。

熱中症などで救急車の出動回数が増えるであろうこの時期、軽症での要請を減らし、救急隊員の負担を少しでも軽くしてあげるために、先ずは【#7119】のご利用を周りの方々にも是非お伝えください。

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