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体操・セルフケア

汗を出そう!

汗をかくしろくま
「肝腎要」という言葉があります。「肝」は肝臓で「腎」は腎臓であるという説があるくらい、肝臓と腎臓は内臓の中でも要であるといえるでしょう。

その一つ、腎臓は血液をろ過して不要物を取り除く働きをしています。その不要物はたいていが尿として体外へ排出されます。しかし、トイレを我慢していると、不要物は再度体内に吸収され、今度は汗として皮膚から体外へと出そうとします。それでも汗として体外へ不要物を排出できればいいのですが、最近は汗をかけない人が増えているのです。

汗をかけないということはデトックスできないだけでなく、汗が気化するときに行っている体温調節の働きがなくなるということ。つまり体温が発散されず、筋肉や内臓が熱疲労していき、熱中症に似た症状が出始め危険な状態になります。昨年の夏、当院の患者さんで熱中症になった人が二人いたのですが、この二人に共通していたのが、まさしくこの汗が出にくい人でした

では、汗の出にくい体質を正常な状態にまで戻すにはどうすればいいのでしょうか。
スポーツやサウナで汗をかくのは、全くかかないよりはよいでしょう。しかし、スポーツやサウナの力を借りなければ汗が出ないのでは困りもの。身体を疲れさせるだけで逆効果です。汗をかくことが目的ではなく、みずみずしい柔軟な身体を保つための手段が、日常生活の中で汗をかける身体を作ることなのですから。

そこで整体の大家 野口晴哉推奨の“汗をかける身体になる体操”をお伝えしましょう。

①正座または椅子に座る
②背骨を見るように上半身を左に捻る
③フッと力を抜いて元に戻す
④背骨を見るように上半身を右に捻る
⑤フッと力を抜いて元に戻す

これを左右3~5回ずつ、一日数回行っていると硬い背骨が柔らかくなり、自然な汗がかけるようになります。
背骨を見るというイメージが湧かない方は、椅子に座って背もたれを見るイメージで捻るとよいでしょう。その時に首だけを捻るのではなく、背骨全部を使って上半身を捻ります。特に胸椎5番は発汗、胸椎10番は腎臓と関係しますので、首だけでなく背中を意識して捻ると効果的です。

汗が自然にかけるようになると、毛穴や汗腺に詰まった老廃物を洗い流すことによって、肌本来の活力を甦らせ、また潤いを持たせます。もちろん、これは一朝一夕では不可能です。日々背骨を捻って、柔軟性が改善していき、汗をかける理想的な身体になったとき、いつの間にか肌がスベスベ、ツヤツヤになっていることでしょう。当院の患者さんたちを見ていても、老若男女を問わずちゃんと汗をかける人の方が肌つやが良いように思います。

熱中症予防とともに、本来の美しい肌も取り戻せる一石二鳥のこの体操。ある女性はトイレに座る度に便座の蓋を見るように振り返っていたら、汗が出るようになったといいます。皆さんもこの時期から始めてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、二日酔いにもよく効きますので、飲み過ぎた翌日にお試しください。要は肝臓と腎臓の働きを助けるデトックス体操ということですね。

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