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体操・セルフケア

梅雨時の養生

雨合羽の女の子とカエル
今年は梅雨入りが遅れていますが、湿度の方は徐々に上がってきました。すると故障しやすくなるのが電化製品。なぜならその湿気というものが鉄を錆びさせるから。 昨年の夏は我が家のテレビと冷蔵庫が相次いで壊れてしまいました。人間の身体のように環境に適応することが、まだできない機械が湿気に冒されてしまうのもやむを得ないですね。

しかし、機械と違って人間は環境変化に対応できる身体を持っています。特に若いうちは適応スピードが速いため、気候に体調が左右されることが少ない。そのうち歳を重ねるごとに環境適応力が鈍くなり、チョットした気候の変化で体調を崩す人が増えていきます。

では梅雨時になると、どんな故障を起こしやすいかといえば、湿気で皮膚を包まれると一番影響を受けるのは泌尿器(腎・膀胱)と呼吸器(肺)です。梅雨時以外でも湿気が多いと蒸し暑く、ダルさや息苦しさを感じます。

そこで、湿気でダルいときはどうしたらよいのでしょうか。
まずは腎経・膀胱経の経絡が流れている【太ももの裏の筋肉】や【ふくらはぎ】を伸ばしましょう。もも裏やふくらはぎの筋肉の硬化がダルさの原因ですから、そこを伸ばすように大股に踵(かかと)着地で歩いてみる。
また湿気があると皮膚に水分が溜まるため、皮膚呼吸が低下し、息苦しくなります。そんなときは深呼吸をしましょう。息をしっかり吐ききってから肺に空気を吸い込む。これを何回か繰り返す。
こういった方法でダルさ、息苦しさは薄らぎます。

しかし、大股に歩いても深呼吸してもダルい、息苦しいという人がいます。そんな人は背骨の弾力性が低下していますのでラジオ体操をするとよいでしょう。ラジオ体操はもも裏を伸ばすことも、深呼吸も組み込まれている上、身体を左右に捻る動作が多い体操です。この身体を捻ることで背骨を柔らかくすると身体は若返る。すると気候変化に対応できる身体になります。

最近のメディアは日本が熱帯雨林気候に移行してきたことにかこつけ、「気候病」と名付けていますが、何でもかんでも身体の不調を「病」にしてしまうという今の風潮はいかがなものかと…。身体の自動調節装置をフルに働かせることを考えるべきで、受け身になっているようでは、有る力を働かせられない。体調不良は気候のせいにしないで、その身体の持ち主の怠慢によることを認めるべきです。

湿気で鉄が錆びることは皆さん、ご存知だと思いますが、人間の構成物質にも、その湿気で錆びる鉄があることをお忘れなく。その代表が血液(赤血球)の中にあるヘモグロビン。酸素を全身に運んでくれる大切なものです。だから、血液循環が停滞しないよう身体を積極的に動かすことを心掛けましょう!

でも、「梅雨入りすると雨が多く、梅雨明けすると猛暑でウォーキングなんてできないよ~」という声が聞こえてきます。そんな時のために日本にはラジオ体操があります。冷房の効いた室内でラジオ体操第一と第二をやるだけで、身体はほぐれてスッキリします。
身体をサビつかせないため、背骨の若さを保つためにはとても有効な体操ですよ。

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