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ツボ

“ぎっくり腰”のツボ

ぎっくり腰の女性
先週、一日に三人も急性腰痛(ぎっくり腰)の患者さんが来た日がありました。そして問診をすると異口同音に「子供(ペット)を抱き上げようと腰を曲げた瞬間にギクッとなった」、「今年の夏は暑くてほとんど歩かなかった…」と言います。

私も経験があるのでわかるのですが、ぎっくり腰は重い物を持ち上げる時よりも、何気なく中途半端に腰を曲げた時にギクッとやります。また、歩行量が減ったり、反対に運動量が過ぎても骨盤が柔軟性を失い、チョツトしたことで腰をギクッとやってしまう。

ではこんな時にはどうしたらよいのか。ぎっくり腰は“腰の捻挫”なので、先ずは氷水でアイシングすることが大切。皆さん、足首を捻挫したら冷やしますよね。腰だって捻挫したら腫れて熱を持ちますので冷やしてあげるのがよいのです。

そして、歩けるようなら、歩いていただきたい。以前、当院の患者さんで「会社でぎっくり腰になったのですが、帰宅時、終電に間に合わないよ~と痛みを我慢して一生懸命歩いたら、電車に乗った時には治ってしまった」という人がいたくらいですから、安静よりは動いた方が早く治ります。

さて東洋医学的診断では、急性腰痛は肝虚・腎虚が多いので、これらの経絡を中心に施術を行います。特に肝経の中封(つま先を上げた時、内くるぶしの前に浮き上がる腱の内側の凹)は急性腰痛によく効くツボです。私は若い頃に、このツボに鍼をして一発で治した経験があるので、それ以来、ぎっくり腰には中封をよく使います。
また、この中封にセルフ灸をする事で骨盤内於血(血液の滞り)を改善する効果が期待できるので、腰痛や婦人科疾患をお持ちの方はお灸をすえるとよいでしょう。
ツボ・中封

よく「ぎっくり腰は癖になる』と言いますが、間違った生活習慣の“癖”を改めないから繰り返すのです。この間違った癖は自分ではなかなか分からないので、専門家に相談するのが一番。ぎっくり腰でお悩みの方、改善策をお伝えしますので一度当院にいらしてください。

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