老いても 若くあれ!
先日来院した患者さんから、「最近、目の下が弛んできたのですが、何とかならないでしょうか」と質問を受けました。
残念ながら、年を取ると段々そうなってきます。だから下瞼が少しずつ弛んでくるというのは正常なことなのです。自然現象ですから、これを治すという事は必要ないのですが、こういった身体の様々な所が弛んで(下がって)くるという老人的傾向を改善する施術法ならあります。
それは、お尻を寄せて持ち上げながら気を送るという方法です。
長年患者さんを診ていて思うのは、若く見える人はお尻が上がっていて、老けて見える人はお尻が下がっているということ。そこで下がったお尻を寄せて上げて、ジーッと気を送ってホールドしてあげるのです。そして、お尻が上がると身体というのは若返るので結果として様々な下垂が改善する。先程の下瞼の弛みがよくなることもあります。ただし、この施術は頻繁に行わないと効果が薄れていってしまうので、施術と併用してセルフケアを行う必要があります。
そのセルフケアの方法を、整体操法の野口晴哉氏が著書に次のように記しています。
「姿勢を正し、お尻の穴をグーッと縮めて、腰椎3番(お臍の高さの背骨)と お臍の中間の処、これは人間の中心なんですが、そこへお尻の穴を縮めた気をフーッともってくる。そして、ジッと息を凝らしていて、息を1回フーッと吐いても お尻の穴を縮めた気は抜かない。吐いて、それからもう1回吸って、2度目にフーッと吐いて抜く。それを時々繰り返しておりますと、身体は若くなります」
つまり、丹田に気を引き上げる事が若返りに繋がるということですね。
平均寿命が伸びた現在、老けた人が多くなるよりは、若々しく見える人の多い方が世の中にとってよいと思いますので、皆さんにこの“若返り法”をお伝えいたします。また、“大股歩き”も習慣にしているとお尻が上がりますので、こちらもオススメです。