人類の誕生から百万年が経過した今日、人間はごく近代まで身体全体を動かして生活をしてきました。しかし、この百年の間に急速に機械化が進み、“便利の代償”として筋力を使うことが激減。デスクワークに従事するほとんどの人が運動不足といわれ、成人病などの病気が増えています。

適度な運動が健康のために必要である事は今更言うまでもなく、身体全体を動かしたり、歩いたりした後は汗をかき、気分もスッキリ爽快になることからも分かります。全身を動かして活動すれば、呼吸は深くなり(酸素をしっかり取り込む)、心臓も活発に働きだす(血液循環がよくなる)からです。

実は血液がよく流れることは“血液浄化”と大きな関係があります。例えば、河川の上流で流れる水はキレイですよね。これは勢いよく流れることによって有機物が分解され、バクテリアも発生しにくいという自浄作用が働くからです。一方、下流や溜池では流れが遅く自浄作用が働きにくいため、有機物やバクテリアが発生しやすい。つまり“流水は濁らず、溜り水は腐敗する”のです。だから、血液をキレイに保つには身体全体を小まめに動かして、常に血流を維持ことが何よりも大切だと言えでるしょう。

しかし、｢連日の暑さ続きで運動なんか出来ないよ～｣という人も多いのでは。そんな方には“呼吸を深くする・血液循環を良くする目的”で指圧や整体を受けることをオススメします。
腸造血説を唱えた医学博士 千島喜久男氏 はその著書『血液と健康の知恵』に｢血液は生命であり、血液の浄化こそ健康の根本である。そのために歩き、運動することが必要だが、人間は筋力を使うことが著しく減少してきた。指圧や整体術などは血液循環を良くし、運動不足の人に有効である｣とその効用を認めています。

血液の大家がこう言っているのですから、運動不足や運動をしたくない人は、せめて指圧・整体を受けて血液循環をよくしてあげましょう。｢身体が重い…｣と言って家でゴロゴロしていては益々血液が汚れてきます。血液は生命であり、血液の浄化こそが健康の根本であるのですから。