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ウォーキング

歩幅と余命は比例する

大股で歩く高齢者
私が患者さんによく指導する事柄の一つに「5センチ歩幅を広げて歩くよう心掛けてください」ということがあります。
当院の患者さんを診ていると、若い人は歩幅が広く、老いていくに従って歩幅は狭くなる。また、治癒力が高い人はゆったりと歩き、治癒力の低い人はチョコチョコ歩くという共通点があります。だから、私も普段からゆったりと少し大股で歩くよう心掛けています。

では、大股で歩くとなぜ治癒力が高まるのでしょうか。それは脚を前に出す時にはバランスを保持するために骨盤は後方に回転し、脚を後に残す時には骨盤は前方に回転する。つまり、歩幅が広いほど骨盤の回転運動がしっかり行われ、身体の歪みの矯正を助けてくれるのです。身体の歪みが矯正されると当然ながら自己治癒力はグンとアップします。

先日もテレビ局のインタビューで、作家の五木寛之氏(90歳)が 「歩幅と余命は比例する」 と言っていましたが、まさしく同感、おっしゃる通り!!やはり当代一の人気作家は語彙力が違います。あまりにも的確な表現だったので、最近の私は 「歩幅と余命は比例する」 と中高年の患者さんにこの言葉をどんどん伝えています。すると皆さん長生きしたいのですね。「えっっ!」と言って直ぐさま実行してくれます(笑)。

また、五木氏は「高齢化社会をむかえ、いま真剣に考えなければならないのは如何に死ぬかがテーマだろう。どんな美しい花もいずれ散っていく。ならばどうすれば精一杯散っていけるのかと。これが、いまの日本人の一番大きな問題だと私は思っている」とも言っていました。
明治の頃の日本人の平均寿命は40歳代。ところがいまは男女共に平均寿命が80歳を超え、人生100年時代とも言われています。そんな大変な時代にどうすれば精一杯散っていけるのか…。
それには、自分の脚で歩き続けることが第一の条件となるでしょう。長年患者さんを診ていると、地面を踏みしめてしっかりと歩ける人は転ばないし、寝たきりにならないし、頭の方もしっかりとしています。
やはり、綺麗に散るためには目の前の一歩がまずは大切といえるのではないでしょうか。

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