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体操・セルフケア

「肩甲骨」は腕を支える屋台骨!

肩甲骨
先日、五十肩の患者さんのカチカチに固まった肩甲骨をマッサージでほぐして動くようにしてあげると、「腕の上がりが楽になりました!」と言っていました。この肩甲骨の柔軟性が失われると、肩・肘・手首に多くの負担が掛かり、特に筋肉の弱い女性は炎症や痛みが起こりやすくなるので注意が必要です。

肩甲骨とは背中の上部にある、胴体と腕をつなぐ三角形の骨です。左右に羽のようについていて、腕の動きに連動して動きます。また、姿勢の維持など、体のバランスを保つ役割も担っていますので、肩甲骨の柔軟性は若さを保つ上でも欠かせません。
しかし、現代人は何をするにも手先のみを使って作業する「小手先仕事」の人が多く、腕の出発点とも云うべき肩甲骨の働きを生かしきれていない。もっと肩甲骨が自由に動かせるようになれば、腕を使った様々な動作が楽になり、首肩こりの改善や肩・肘・手首の負担軽減に繋がるのですが…。

そんな肩甲骨の大切さを私に最初に教えてくれたのが、学生の頃にアルバイトしていたマッサージ院の院長でした。院長は駆け出しの私に「指先だけでマッサージしていたら指が潰れるぞ。肩甲骨で押して揉むんだ!」と施術の極意を授けてくれたのです。「肩甲骨で押して揉む」…その言葉のお陰で、それから30年経った今でも私の指は潰れていません(笑)。それどころか五十肩や肘・手首の痛みもなく無事に施術を続けられています。まさに私にとっての金言でした。

では、どうやったら肩甲骨が自由に動かせるようになるのでしょうか。実は肩甲骨というのは胴体と骨同士の連なりがありません(鎖骨の外端とは連なっている)。肋骨の上に乗っかっているだけの存在なのです。だから普段から意識して動かそうと思えば、上下左右、自由自在に動くようになるのです。そこで、この「肋骨の上に浮いている」というイメージを思い浮かべながら、次のエクササイズを行うとよいでしょう。

① 肩の力を抜いて、胸を開くように左右の肩甲骨を内側に寄せる。次に背中を丸めるように左右の肩甲骨を外側に開く。これを数回繰り返す。

② 肩をすくめるように両方の肩甲骨を上方移動させた後、首を伸ばすように両方の肩甲骨を下方に移動させる。これを数回繰り返す。

③ 左の肩甲骨を上方に、右の肩甲骨は下方に同時移動させる。次に右の肩甲骨を上方、左の肩甲骨は下方に同時移動させる。これを左右互い違いに数回繰り返す 。(この時、頭の位置を動かさないように行うと効果的)

これらのエクササイズを日頃から行っていけば、肩甲骨の柔軟性は徐々にアップしていきます。すると、日常生活のチョットした動作、例えば料理でフライパンを振る時なども肩甲骨で振れるようになるので、腱鞘炎の予防に繋がるのです。

“肩甲骨は腕の動きを支える屋台骨!” 肩甲骨を意識的に動かすことは、首・肩・背中のコリや関節痛を改善してくれることでしょう😊

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