靖國神社 遊就館で開催されている｢宗良親王と楠木正成公｣展を鑑賞しました。

日本の南北朝時代に活躍された後醍醐天皇 皇子の歌人・宗良親王と、史上最高の武士と称される楠木正成公。この二人の英雄の事跡が｢廣田勇介氏の写真｣と｢永山玳潤氏の書｣で辿られていました。

宗良親王は南朝復興のために生涯を関東甲信越の遠征に費やし、晩年は後世にわが国の正統な精神を残すため、和歌集の編纂に尽力されました。和歌だけが日本人の真心を伝える事ができる。筆の力は剣をも越えるという事でしょう。
宗良親王の戦いは実を結び、五百年後、親王の和歌に感動した志士達が明治維新という花を咲かせます。同世代を生きた歌人・西行に比肩すると言われる和歌が永山玳潤氏の筆で書かれています。

楠木正成公につきましては皆様ご存じの通り、哀しみに生き、涙の中に死に果てた忠義の武士です。皇居外苑の楠木正成像をはじめ、数々の神秘的な写真が廣田勇介氏により撮影されています。
また、廣田氏らが注連縄を架けたという｢天岩戸｣も必見です！こちらは撮影不可となっており、めったに見られない大変貴重な写真ですので、この機会をお見逃しのないようご覧ください。

｢宗良親王と楠木正成公｣展は、令和４年11月23日まで靖國神社 遊就館で開催されています。私達の父祖たちが憧れた二人の英雄の事跡を辿りに、皆さんも是非足をお運びください。