「水毒」にご注意を!
処暑を過ぎて暑さは幾分和らいできましたが、まだまだ蒸し暑い日々が続きますね‥。湿度が高いと出た汗がすぐに蒸発しないので、次の汗が出てこれない。すると体内に余分な水分が溜まってしまいます。最近、頭が重い・ふらつく・むくみ・倦怠感といった症状を訴える方が多くみられるのも、こういった原因があるのです。
これを東洋医学では、水の異常である「水毒」と考えます。水毒とは体内に余分な水分が溜まったり、巡っていないことをいい、水はけのよい身体に指圧や鍼灸を用いて改善をしていきます。具体的には肺経や脾経、腎経のツボを使って、気や水を全身に巡らせる施術を行うことが多いですね。しかし、「水毒」は一朝一夕に解消するものではありませんので、日々の養生も大切になってきます。
まず、湿気が多い日は皮膚呼吸が妨げられ、酸欠気味になりやすいので深呼吸を頻繁にしましょう!肺に溜まった淀んだ空気をしっかりと吐き出し、新鮮な空気を腰まで吸い込みます。
次に、大股で歩いて太ももの前後の筋肉を伸ばしましょう!太ももの前の筋肉は胃腸と、後ろの筋肉は腎臓や膀胱とつかながっています。これらの筋肉が適度に伸ばされることで水分の巡りがよくなります。
私は最近知人に勧められて、「除湿機」を買いました。治療院で使っているのですが、室内がカラッとして気持ちがよいですね。不思議と気分までカラッとしてきます。ということは、ジメジメした環境にいると性格までジメジメしてくるということに‥。
確かにカラッとした国 スペインやイタリアには陽気な人が多く、ジメジメした国 日本には陰気な人が多い。環境が人体に与える影響は大きいのです。
「気分が落ち込みやすい」 「先々のことが不安で仕方ない」 「物事をつい後ろ向きに考えてしまう」。そんな人は東洋医学の施術受け、養生をし、除湿機や布団乾燥機等を利用してカラッとした環境に身を置くことをオススメします。きっと「水毒」から身を守ってくれることでしょう!