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ツボ

『合谷』~首から上の症状に~

ほてりと冷え
今週、関東地方は4月並みの気温の日が続いたせいか「頭痛・目のかすみ・副鼻腔炎・喉の痛み・顎関節症」と、冷えから「足がつる」という患者さんが多かったですね。これは上半身がほてり、下半身が冷える東洋医学でいう上実下虚という症状です。

東洋医学では、首から上の諸症状には“陽明大腸経(人差し指から腕を上って顔に入る)”という経絡を主に使います。この経絡は眼精疲労や目のかすみ・歯の痛み・耳鳴り・脳充血・鼻血・喉の腫れ・顔のニキビ等の改善に効果があります。上実下虚の患者さんはとても多いので、この陽明大腸経を私は施術で頻繁に使いますし、実際よく鍼やお灸が効きます。

セルフマッサージでは、親指と人差し指の又にある陽明大腸経の『合谷』というツボを痛気持ちよい程度に、よくほぐしてあげるとよいでしょう。眼精疲労や老眼の人でもこのツボを刺激してから文字を見ると見やすくなります。また、頭に過剰に昇った血液を降ろす効果がありますので、高ぶった神経を落ち着かせたい時にも効果があり重宝します。
ツボ 合谷

また、最近は口腔内のトラブルが増えていますが、40代で約八割の人が発症すると言われているのが「歯周病」。歯周病の怖いところは口腔内だけでなく、糖尿病や動脈硬化、誤嚥性肺炎などの様々な病気と結びつくと言われています。この歯周病予防に「合谷」の刺激は効果的。私は手を使う仕事をしていますので、若い頃から手が疲れると「合谷」をよくマッサージでほぐしています。そのお陰でしょうか、歯科の定期検診では「歯茎の状態は良いですね」と毎回合格をいただいています😊

手軽に刺激できるツボ「合谷」。皆さんも、マッサージしてみてはいかがでしょうか。

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