ダブルメンテナンスの勧め
今週は半年に一度の歯科定期検診に行ってきました。「虫歯無し・歯茎の状態良し」ということで一安心。歯石を取り、噛み合わせの調整をしていただき、「次回はまた半年後ですね」と言われ、気分良く帰ってきました。健康で充実した食生活を支える歯。いつまでも健康な歯を保つためには、日々の手入れと定期検診が欠かせません。
さて、政府が6月に纏めるいわゆる「骨太の方針」で、国民に毎年の歯科検診を義務づける制度の検討が盛り込まれることになりました。歯の健康を保ち、「健康寿命」を延ばすことで医療費を抑えたいという考えなのでしょう。この健康寿命を延ばすという考えは、東洋医学でも同じです。つまり、未病のうちからケアをして大病を防ぐという予防医学です。
では、なぜ未病のうちからケアをしておくと大病になりにくいのでしょうか。これは風邪に例えると分かりやすいです。実は健康な人というのは他人に分からないレベル(本人も分かっていない場合もある)でこまめに風邪をひくことができる。しかし、そうでない人はまとめてドカンと大風邪をひきます。当院の患者を診ていると定期的に通っている人に前者、具合が悪くなった時だけ通う人に後者のタイプが多いのです。このことからも、定期的にメンテナンスすることは身体を敏感にし、大病の予防に繋がると思われます。
そして、養生の下手な人などがいざ大事になった時に口を揃えて言うのが、「まさか自分がなるとは思わなかった。もっとちゃんとしておけば良かった…」という言葉です。だから、日頃から身体をメンテナンスしておけば、「まさか自分が…」の確率を減らすことが出来るのではないでしょうか。
私が歯科や鍼灸の先生のところへ定期的にメンテナンスに通うのも、寿命まで身体を保たせたいからという目的なのですが、もう一つは精神的安定を得たいから。やるべき事をやっていてダメになったら、「仕方ない、これも運命だ!」と受け入れる事が出来るからなのです。この、「やるべき事をやっておく」という事は生命エネルギーを回転させる秘訣で、精神的にとても良い影響をもたらしてくれます。
皆さんもこの機会に、歯科と東洋医学の定期的ダブルメンテナンスを習慣にしてみてはいかがでしょうか😊