「お腹ポッコリ」改善エクササイズ!!
先日、ある患者さんから「薄着になる季節がやってきます… 私、お腹ポッコリなんですけど、腹筋とかやれば少しは凹みますか?」と質問を受けました。
「腹筋よりも、反り腰を改善するエクササイズを毎日するとよいですよ。反り腰の人はどうしても お腹がポッコリ出てしまいますからね」と私。詳しく説明しましょう。
図の✕は お腹ポッコリの人にありがちな骨盤の位置です。骨盤が前に回転しています。すると、反り腰になり腹圧が下がるので お腹が出てしまいます。臍下にある「丹田」から力が抜け、腰痛や便秘、下腹部の様々な症状等を訴え、精神的にも不安定になります。
図の○は 正しい骨盤の位置です。骨盤が後ろに回転しています。すると、腰骨が立ち腹圧が上がるので お腹が引っ込むのです。「丹田」に力の入った状態は、腰痛や便秘、下腹部の様々な症状を改善に導きます。気も下がるので精神的にも安定した状態になります。
では、反り腰を改善するエクササイズのやり方をお教えいたしましょう。これはお風呂に入る前後、脱衣所で裸になった時にやると分かりやすくてよいです。
まず、鏡の前にリラックスして立ち、身体の側面を映します。そして骨盤をゆっくり後傾させていきます。この時に背骨も一緒に後ろに倒れないように注意してください。あくまでも「骨盤だけ」後傾させていく。背骨は垂直に立てたまま、行わないと効果がありません。上手く後傾させる事ができると腹圧が上昇して図の○のような体型になります。
さて、ではなぜ反り腰や お腹ポッコリになってしまうのでしょうか。
原因としては、まず歩行量の不足が挙げられます。実は歩くと骨盤は後ろに回転するのです。だから、よく歩く人は図の○の体型になります。
次に腹部の手術をした方も腹圧が低下しやすい。お腹にメスが入ると瘀血も溜まりやすくなるのでエクササイズ+東洋医学の施術も必要となります。
最後に加齢…。誰もが歳を取ると徐々に腎虚が進んでいきます。腎虚になると お腹に力を入れにくくなる。そんな中高年は腎兪(ウエストラインにある背骨の指2本両外側)というツボを指圧したり、お灸で元気を補ってあげるとよいでしょう。
お腹ポッコリが気になり始めるこの季節、お腹凹ませエクササイズを毎日の習慣にして、正しい骨盤の位置をゲットしましょう!