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逆子の灸

困った妊婦さん
先週、妊婦さんが「出産予定日まであと1ヶ月なのですが逆子は治りますか?産科では特に何もできないと言われたので…」と来院しました。初産ではないので比較的治りやすいのですが、問題は出産予定日まで1ヶ月ということ。私は何人か逆子を治した事がありますが、予定日が近づくほど治りにくい。ただ、「羊水が多いから戻る可能性はある」と産婦人科の先生に言われていることは救いです。

まずは脈診をして、「男の子!?」と私が聞くと「はい、男の子です」と妊婦さん。妊娠後期になれば脈で性別がわかり、左手の脈が強いと男児、弱いと女児が生まれます。ところが面白いことに逆子の場合は男女、逆の脈になっている。そうして指圧や鍼灸をして正常の脈になれば逆子が治っているのです。

さて施術ですが、てい鍼(刺さない鍼)で腎経と肝経から気を補い、陰陽バランスを整えます。次に逆子のツボとして有名な「三陰交」に指圧と もぐさ を使って昔ながらの直接灸(米粒ほどの もぐさ を7~8分目まで燃やし、ピンポイントでツボに熱を伝える)を数壮すえます。ここで直接灸は熱いと嫌がる人は治りにくく、素直に直接灸の効果を受け入れる人は治りやすい傾向がありますね。
三陰交
最後にお腹に手を当てて「お~い、頭は下が正しいんだよ」と気を送りながら子供に語りかけ終了。当院の患者さんで「僕は母のお腹にいたとき逆子だったみたいで、鍼灸の先生に語りかけられた記憶がある」という人がいるので、私も毎回語りかけています。

同じ施術を2日続けて行い、来院できない日には安産のツボでもある三陰交に自分で間接灸(せんねん灸)をしてもらいました。そして5日後の3回目施術時には正常の脈になり、「なんか、お腹がすいて仕方ない」と言います。そして一昨日、産科の検診にて逆子が治ったとの報告がありました。

今回の妊婦さんは高校生の頃から、何かあると当院に来ていたので、東洋医学の施術にも慣れていました。ゆえに、素直にお灸の効果を受け入れる事ができ、逆子もスムーズに治ったのでしょう。
このように、東洋医学が持っている長年の知恵と指圧や鍼灸による施術は、西洋医学では治療できない症状も改善できる場合があります。また、ほとんど副作用なく手当てする事ができますので、日頃から一人でも多くの方に東洋医学の施術を受けていただき、小難無事に人生を過ごしてほしいものです。

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