適当にやる! ~疲れにくい働き方のコツ~
先日、ある患者さんとの会話。
患 「1日に何人も施術して疲れませんか?」
私 「適当にやってますから、それ程疲れないですよ」
患 「適当?ですか・・・」
私 「手を抜いて施術するという意味ではありませんから、誤解しないで下さいね。適は 【てきす】当は 【あたる】と読みますから、適当とは【度合いが丁度よい】という意味です」
皆さん、「適当」という言葉を聞くとどんな意味を思い浮かべますか?「適当にやっておいて」と言われると「雑にやっていい」と受け取る人も多いのではないでしょうか。
私も以前は「適当」という言葉を誤解していたのですが、ある会社の社長さんが「みんな、今年も適当にやるように!」と年頭の挨拶をされたと聞き、「適当」という言葉を改めて調べてみました。すると「ある性質、状態、要求等に丁度よく合うこと。ふさわしいこと。」とあるのです。
これは素晴らしい言葉なのだと解った私は、何事も「適当にやろう!」と心掛けることにしました。すると肩の力が自然に抜け、丹田に気が下がる。丹田に気が集まれば物事を冷静に進めるられるので効率が上がります。その結果、身体に過剰な負担がかからないから疲れにくくなるのです。
また、以前ラジオを聞いていたら「適当」に通ずる、あるお婆ちゃんの人生格言がリズミカルに流れてきました。
「 あせらず、さぼらず、たんたんと ♫ 困った時は深呼吸 ♫ 」
長い人生経験に裏打ちされた含蓄のある言葉です。確かにサボれば身体はたるむし、焦り、力み、バタバタすれば余計なエネルギーを消耗するからやたらに疲れる。何事も深呼吸をしながら淡々と行えば元気が長続きするということでしょう。
さあ皆さん、何事も丁度よい度合い「適当」でやりましょう!疲れ方が違います。