一本の線を挟むように歩く
空気が凛として気持ちよい季節になってきましたね。長野育ちの私は好きなんです、この朝のピリッとした感覚。
先日、そのピリッとした空気を気持ちよく感じながらウォーキングをしていると、前に二人組の女性が歩いていました。一人はとてもスタイルが良く綺麗に歩いています。仮にAさんとしましょう。もう一人は猫背でチョコチョコ歩いています。こちらはBさんとします。服装と髪型からして30歳代と思われる二人なのですが、あまりに歩き方だが対照的だったので、何がどう違うのかを失礼ながら、後ろから観察させてもらいました。
Aさんは脇が締まり、“つま先“ を真っ直ぐ前に出し、一本の線を挟むように歩きます。インナーマッスルが付いているからこそ出来る綺麗な歩き方です。一方のBさんは脇が空き、“つま先“ はやや外を向き、左右の足幅が広い。インナーマッスルが付いていないと人間は股と脇が開き、幅をとって歩きます。お年寄りが身体のアチコチをよくぶつけるのは幅をとって歩くからなのです。
また、Aさんのように脇を締め、“つま先“ を真っ直ぐ出し、一本の線を挟むように歩くことは、インナーマッスルを鍛えるだけでなく、肩こり、腰痛、股関節痛、膝痛の改善や予防に繋がりますので、当院でもよく患者さんに指導しています。
私は天気がよいと昼休みに治療院の周辺を散歩するのですが、いつ患者さんに会ってもよいように、常に脇を閉めて一本の線を挟むよう、格好よく(自称) 歩いています。「高輪治療院の先生、いつも偉そうなこと言っているのに、歩き方が格好悪いわよね」なんて、噂されたら恥ずかしいですからね。
皆さんも いつ何時、誰に見られているか分かりませんよ。街に出たら、ガラス扉に映る自分の歩き姿をチェックするなどして、常に格好よく、綺麗に歩く習慣を身に付けましょう!
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