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エッセンス

常在菌を大切に

体を洗う
空気が乾燥し始めるこの時期、肌トラブルを訴える患者さんが増えてきます。その原因の1つに「洗いすぎ」があると私は考えます。

日本人は身体の匂いを気にしてホディソープで全身をアワアワにして洗う人が多いようですが、その結果、肌を守っている常在菌までもが失われ、アトピーや湿疹、老人性皮膚掻痒症などの肌トラブルに悩む人が増え続けています。私はタモリさんを真似して10年位前から「毛の生えている処」以外は石鹸類を使っていませんが、妻から指摘されたことはないので臭くはないのでしょう。その一方で石鹸類を使う習慣のない民族には肌トラブルやアトピーなどのアレルギーは少ない。表皮を覆う皮脂が厚く水分量も多いため、抗原がブロックされるからです。

人間はそもそも、自分の身体のそのものが菌だらけです。口の中にいる菌だけでも100億、腸内には100兆個とも言われる菌がいて、ビタミンを作ったり、身体の代謝や消化を助けている。つまり菌達がいなければ、私達はすぐに病気になってしまうのです。
例えば、肌の表面に常在するブドウ球菌は汗の匂いのもとになる一方で、肌を保護し悪い菌が付着するのを防いでいます。「キレイ」を求めるあまり、1日に何度も消毒したり、石鹸等で洗ったりしていると、皮脂もブドウ球菌もなくなって、結果的に悪い菌が増殖して肌荒れの原因となります。「キレイ好き」も過ぎると仇となってしまいます。

さて、野生動物は毛艶が良いのに動物園の動物は毛艶が悪いのはなぜでしょう。動物というのは生まれながらにして「自浄作用」「天然油膜コーティング作用」を備えているのですが、石鹸類やコンディショナー等を使い始めると同時にそれらの作用は落ちていきます。だから、動物園に入り飼育員に洗われるようになると毛艶が悪くなっていくのです。

したがって、肌を健康にしたい人は野生動物になければならない。それには菌を過剰に落とす石鹸類の使用量を少しずつ減らしていくとよいでしょう。すると徐々に「自浄作用」が復活し、身体についた汚れが自然と落ちやすくなります。整体の野口晴哉氏は「私は肌に油性マジックで書いた字がお湯で洗うだけで消える」と言います。「自浄作用」って凄いんですよ。
そして、どうしても肌がかさつく時は、その部分にだけ薄く、馬油、椿油、オリーブ油など100%天然の油分を塗ります。中でも私のオススメは「薬師堂の尊馬油」です。この馬油は私が20歳の頃働いていた指圧治療院の院長が勧めてくれたもので、以来30年近く使い続けている優れものです。天然の油分が身体に合わないない方は、白色ワセリンが無害でよいでしょう。

繰り返しになりますが、私達は菌達がいないとすぐに病気になってしまう。菌達と共存しないと肌も内臓も健康に生きてはいけないのです。だから、石鹸等で落とし過ぎたり、消毒や抗生物質等であまりいじめないであげて下さいね。私なんか常在菌や腸内細菌と大の仲良しですから、菌達と共に日々快適に暮らしています😊

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