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エッセンス

アイシングの勧め

氷のう
東京オリンピックが女子ソフトボールの勝利でさい先良いスタートを切りましたね。ところで、皆さんはスポーツ選手が試合後に氷水の入った氷嚢でアイシングをしている光景を見たことがありませんか?
このアイシング、実はケガや関節炎、スポーツ障害といったレベルにとどまらず、内蔵疾患に対しても有効な予防法、治療法なのです。

昨日、全身倦怠感と食欲不振を訴える患者さんが来院したのですが、身体を診ると鳩尾(みぞおち)周辺が熱をもち、手足が冷たくなっていました。そこで、てい鍼で脾胃を補い、肝と胆のツボを瀉し気の流れを整えた後、鳩尾に氷嚢を乗せました。すると患者さんはビックリ顔!しかし、「あれ、冷たくて気持ちいいです」。しばらくすると「お腹を冷やしているのに手足が温かくなってきました。不思議です」と言います。しかし、これは不思議でも何でもないのです。

例えば、胃炎や膵炎、胆嚢炎の患者さんの場合、熱を取るために鳩尾に血液が集まるので、手足の血流が減りが冷たい人が多い。ところが、アイシングで内蔵の熱を取ってあげると、内蔵に集まっていた血液が手足に戻るので、末端冷え性が改善するのです。
反対に冷え性の人がカイロでお腹を温めると、お腹の温感はあるものの、手足の温度は逆に下がっていることが多い。これは、腹部に外部から熱が加えられたことにより、その熱をいち早く捨てるために血液が腹部に集中する。その結果、手足の血流が低下してしまうのです。少し難しいかもしれませんが、人間の身体は自動車のラジエーターと同じ機能を持っていると言えば分かりやすいでしょうか。

私は甘いものや脂ものを食べ過ぎると、直ぐにお腹がもたれ、鳩尾が熱くなってくるのが分かります。そんな場合は就寝時、鳩尾に氷嚢を乗せたまま寝ちゃいます。これが気持ちいいんです!そして翌朝にはお腹は軽くなっているのです。氷は1時間もすれば溶けてしまうので就寝時でも大丈夫ですよ。

皆さんも、「身体を冷やしてはいけない」という固定概念を打破して、アイシングしてみてください。そして気持ち良ければ続ける、気持ち良くなければ止めるとよいでしょう。ただし、氷水は氷嚢の中でよくシャッフルして氷の表面の霜が溶けた状態で使ってくださいね。ぜひお試しあれ。
また、氷嚢は当院でも販売しておりますので、お声掛けください。

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