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エッセンス

内側の感染症対策 ~体力・免疫力を維持する~

免疫力
先日、新型コロナウイルス感染で死亡した人が国内で一万人を越えました。この内訳を年代別でみてみると、70歳以上が全体の約90%を占めています。未成年の死者はゼロで、高齢になるほど亡くなる人が増えている。致死率が高いウイルスなら、高齢者だけでなく若年層もたくさん亡くなるはずですから、現時点ではそんなに恐ろしいウイルスではない事がわかります。

また、多くの医師や専門家が唱えているのが、「交差免疫説」です。日本を含む東アジアは、風邪を引き起こすコロナウイルス(風邪コロナ)の蔓延地域で、昔からコロナウイルスによる風邪をよくひいていたので、免疫細胞がコロナウイルスの扱いになれていた。しかし、欧米などの風邪コロナが蔓延していなかった地域の免疫細胞は新型コロナウイルスの処理に失敗する可能性が高く、ひとたび暴露すると早いスピードで広がり、重症者や死亡者が増えたという説です。

これらの事から、新型コロナウイルスに感染、発症するかどうかは、ウイルス側よりもヒト側の問題の方が大きいのではないでしょうか。免疫力があれば発症しにくいが、なかったり、体力が衰えていれば発症しやすい。特に新型コロナの場合、無症状者が多いという事ですから免疫が重要な働きをしている事が明らかです。自分の免疫力をつけ、ウイルスに対抗する体力を維持する事の方がステイホームよりも重要だと思うのですが…。

「ステイホーム」と叫んでいる人達には、一年以上にわたる自粛生活が免疫や精神にどんな悪影響を与えるかを考えていただきたいですね。免疫学の奥村康氏(順天堂大学医学部教授)は「こんな引きこもり生活を長く続けていたら、体力も免疫力も落ちますよ!」と警鐘を鳴らします。人間は外に出て細菌やウイルスに適度にさらされる事で免疫力を維持していくものなのです。また、「ステイホームを守っていたからコロナにかかりませんでしたが、鬱病になりました。ボケちゃいました。歩けなくなりました。」それではおかしいと思いませんか。

「新型コロナは怖いウイルスだ」最初は私もそう思っていました。しかし、あれから一年が経ち、インフルエンザと同じ対応で大丈夫な事が判ってきました。ですから私は患者さん達に、質の良い食事と睡眠を摂り、もちろん基本的な感染対策はしっかりして、短時間の会話を楽しみ、ウォーキングなど適度な運動をして、体力と免疫力を維持しておくとよいと伝えています。

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