花粉症シーズンはご注意を!
今週は花粉症で”くしゃみ”をし過ぎて腰が痛くなったという患者さんが来院しました。
腰に不調やトラブルを抱えている人にとって、”くしゃみ”は非常に恐ろしい生理反応です。特に、椎間板ヘルニアの傾向がある人は要注意。なぜなら、”くしゃみ”をした拍子に”ぎっくり腰”をおこしたり、腰椎椎間板ヘルニアが 悪化したりすることが多いからです。
たかが”くしゃみ”くらいで大袈裟な・・・。と思う人もいるかもしれません。でも、”くしゃみ”をした時、 腰椎の椎間板には平常時の4倍の衝撃がかかるとされているのです。その衝撃によって椎間板が被るダメージは、塵も積もれば「危険レベル」となるでしょう。
では、その危険な衝撃をどうやって防げばよいのでしょうか。”くしゃみ”自体はなかなか防げるものではありませんが、椎間板にかかる衝撃度は工夫次第でやわらげる事は可能です。その工夫とは、「手をついて身体を支えること」。”くしゃみ”が出そうになった時、壁でも机でも何でもいいから、とっさに近くの物に手を伸ばして、つっかえ棒をするような要領で身体を支えるのです。
そうすれば、身体が安定し、腰椎の椎間板にかかる衝撃が分散されてダメージを大幅に減らすことができるのです。「”くしゃみ”が出そう→何かに手をつく・何かをつかむ」を習慣にしていれば、それだけでも、かなり”ぎっくり腰”やヘルニア悪化を防げるのではないでしょうか。とりわけ、花粉症シーズンなど、”くしゃみ”をしやすい時期は十分に気をつけてください。