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エッセンス

毒を喰らえ ~嗜好品の話~

チョコレート 嗜好品
2月14日はバレンタインデーでした。私も若い頃は患者さんから沢山もらっていたのですが、最近はとんと少なくなりました・・・。さて、チョコレートというものは世界中で嗜まれているだけあって、疲れた時にひとかけら食べると元気が出ますよね。一方で、ちょっと食べすぎると胃が痛くもなる両刃の剣です。

先日来院した患者さんが「チョコレートはポリフェノールが含まれていて身体に良いと聞いたので、パクパク食べていたら口内炎ができた」と言っていました。口内炎は疲れ等の免疫低下や扁桃炎からも起こるのですが、酒や薬の飲み過ぎ、甘い物や油物の食べ過ぎ等が原因で胃が熱をもち、その熱が口腔粘膜を通して外に出てくることが多いです。ツボとしては免疫低下は照海、手三里、天庸。食べ過ぎは足三里、手三里、天庸といった処でしょうか。栄養学的にはビタミン欠乏とも言われていますので、ビーポーレン(欧米ではパーフェクトフードとも呼ばれている)がお勧めです。

そもそも嗜好品というのは文化であり、善悪で問えない物です。酒や煙草、コーヒーや甘い物も毒が有るからこそ、忙しく働いている人達には良い。「水清ければ魚棲まず」と言うことなのです。ある知人から、「肺結核が死病だった頃、死者の80%は空気のきれいな田舎の出身者であり、一見ひ弱に見える都会の人間はほとんどかからなかった。現代でも親が煙草を吸っていた子供は肺癌が少ないという統計もある」と聞いたことがあります。キレイ過ぎる環境も人間を弱くしてしまうのですね。

私は身体というのは、少量の毒をいれた方が強くなると考えていますので、実は酒も煙草もコーヒーも甘い物も全部やります。毒を喰らえの思想ですね。ただし、大人ですから「嗜む」程度で決してやり過ぎることはありません。だから健康なのです😃

嗜好品というものは、善悪ではなく程度の問題であり、程度さえ弁えればストレスさえも解消してくれる優れものなのです。

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