湯冷めは大事?
昨日は暦の上では大寒でした。一年で一番寒いこの季節は身体が冷えている患者さんが多いですね。こんな時は風呂で上手に温まるのが一番です♨️
先日、当院の患者さんが「昨日は寒かったからお風呂でよく温まって、湯冷めしないうちに布団に入ったのに、良く眠れなかったわ」とおっしゃいました。実はこれ、絶対にやってはいけないことなのです。
風呂上がりというのは、毛穴が開いていてまだ汗が多く出ている状態です。このまま布団に飛び込むと布団が汗を吸い込みます。湿った布団は皮膚呼吸を妨げますから、眠りの質を低下させてしまうのです。ですから、私は風呂から上がり暫くして「おっ、身体が冷えてきたな」と感じてから布団に入ります。すると寝苦しい事もなく朝まで快適に眠れるのです😃
風呂の入り方については、人間は疲れている日とそうでもない日がありますので、その日の気持ち良いと感じる温度と長さで入ればよいでしょう。疲れている時ほど、心地好いと感じる温度は高く、時間は長くなります。ちなみに、私は仕事場が一階で足元が冷える環境で働いていますので、まず湯船に立った状態で歯を磨き、膝下を5分程度余計に温めてから風呂につかります。こうすると身体がバランス良く温まるのです。
また、野口晴哉氏はその著書『風邪の効用』で「風邪を治すのには適温より1℃熱い湯に入る。時間は半分にして短くする。とても長く入っていられないからパッと出る。それで赤くなる度合いの低い片足だけ、もう一回湯につけながら身体を拭き、そして上がる。これをやれば風邪は簡単に経過する」と言っています。風邪をひいた時には是非お試しください。
最後に、私のお勧め入浴剤をご紹介します。それは「御嶽山入浴剤」です。
長野県木曽にある日野製薬のものですが、よく温まりますし、邪気も払ってくれる気がするので私は毎日使っています。ちなみに、当院では、今年から施術着の着替えをご持参いただいた患者さんに、「御嶽山入浴剤」を一包お渡ししていますので、ご協力いただいた方はお会計の際に受付からお持ち下さい。
身体の温まり効果というのは、湯の量に比例するので大きな風呂の方が勿論温まるのですが、家庭の風呂でも入り方次第で素晴らしい養生が出来るのです。