緊急事態宣言が11都府県に発令されました。外出自粛と過剰なコロナ報道で鬱々とした気分になっている方も多いのではないのでしょうか。そんな時は、身体を動かして鬱々とした気分を吹き飛ばすのが一番です。

中国の古典には、「身体を動かさないと気は流れず、気が流れないと邪気が停滞する」と書かれています。食事や休養、睡眠によって気を補ったとしても、それを体内で巡らせる事が出来ないと、邪気が停滞し気滞や瘀血が生じてしまうのです。気滞とは体内の気の巡りが悪くなり、倦怠感をはじめ、関節痛やお腹の張り等が現れます。瘀血とは血流が悪くなることで生じた汚れた血液のことで、頭痛、肩こり、腰痛、冷え、生理痛等がおこり、顔色も悪くなります。

養生の一つである運動は、そんな滞った気を巡らせる効果があります。また、血流や発汗を促進し、体内の老廃物を排泄しやすくしてくれますので、外出自粛の今こそ運動という養生が必要となってくるのです。

そこで、私のお勧めする「身体の気の巡りが良くなる運動」を二つご紹介します。一つ目はラジオ体操です。ラジオ体操は昭和の時代から長きに渡り親しまれている素晴らしい体操です。デスクワークで丸くなった背中を反らす動作が多いので、胸が広がり、肺が活性化することで気が巡りやすくなります。

二つ目はウォーキングです。当院の元気な患者さんには毎日適度に歩いている人が多く、これも自信をもってお勧めできます。ただし、ポイントが幾つかありますので参考にしていただくと効果が上がります。

➀軽くアゴを引く
➁肘は軽く曲げて後ろに大きく振る
⓷足つま先を真っ直ぐ前に向ける
⓸歩幅を通常より5センチ広げる
⓹呼吸は口を尖らせ二回吐き、鼻から一回吸う、「フーフー、スー」「フーフー、スー」を繰り返す
⓺30～40分間、続けて歩くと効果的 (40分以上からは疲れが溜まり始め、効果が落ちますので歩きすぎには注意)

上記のウォーキングは当院の施術効果をアップしたり、長持ちさせてもくれます。コロナ禍で何か運動をやりたいなと考えている方は、毎日お日様を浴びて適度に歩いてみて下さい。鬱々とした気分が吹き飛びますよ😊