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ウイルスの正体

ウイルスイメージ
先日、医師であり、春日大社の宮司も務めた葉室頼昭氏の『神道のこころ』を読んでいたら、ウイルスについて非常に分かりやすく書いてあり共感したので、皆さまにお伝えしたいと思います。

ご存じの方も多いかも知れませんが、ウイルスというのは生物ではないのです。
物でもない、物と生物の中間の摩訶不思議な存在なのです。ウイルスは生物でないため、生きていないから薬で殺せない。茶碗を殺せと言ったって殺せないですよね。破壊することはできるけど、生きていないのだから殺せない。しかしウイルスの活動を抑えることはできるのです。

人間の身体はどうやっているかというと、例えばインフルエンザウイルスは体温が36℃から37℃の時にものすごく活動する。それが38℃、39℃、40℃と上がるにつれてシュンと大人しくなってしまうのです。それで人間の身体はウイルスをやっつけようと思って熱を出す。そうすると皆さんはビックリして病院に行くでしょう。熱を下げてくれというわけです。

医者は下げてはいけないと知っていても、下げなかったら「やぶ」だと言われかねない(笑)それで仕方なく解熱剤を出す。そうするとまたウイルスが元気になってきて、そのウイルスが外に出ていくから流行してしまう。悪いのはウイルスではなくて人間が悪い(笑)まさしく悪循環ですね。

一番最初にかかった人が擦りおろしたリンゴでも食べて大人しく布団にくるまって寝ていてくれたら、それで終わるのです。流行しないのです。だけど今の人はすぐに薬を飲んで待たないでしょう。持病を持っていない人なら少し待って38.5℃を超えたら仕方なく病院へ行く。これで十分間に合うのです。

インフルエンザウイルスと言うのは、インフルエンザを起こすために存在するのではないのです。バイ菌というのは細胞を殺しますが、ウイルスは細胞の遺伝子を破壊するのが目的なのです。そのために地球上にいるのです。遺伝子を破壊して組み立てて、他の生まれてくる生物に遺伝子をいれるのがウイルスの役目であって、何も病気を起こすためにいるのではない。大抵病気を起こすウイルスというのは、遺伝子の中の不自然な情報を好んで破壊します。

人間はここ100年で精神・肉体の両面において自然からかけ離れた生活を送るようになりました。だからスペイン風邪以降、ウイルス疾患と呼ばれるものが多く流行しているのです。

新型コロナウイルスだって、不自然な情報を遺伝子の中に持つ人間が世界中に増えたから大流行しているのでしょう。便利だとか不便だとか、得するとか損するとか、そのような人間中心の生活を続けた結果、現在のような世の中になってしまったのです。

今一番大切なのはヒューマニズムと呼ばれる「人間中心」を改め「自然」という立場から物事を見て学ぶことなのではないでしょうか。

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