バカは風邪ひかない
今週は喉の痛みや倦怠感を訴える患者さんが多くいました。皆さん、風邪をひいているという自覚症状はないのですが、身体を触ると微熱があり、風邪の脈をしているのです。
「季節の変わり目にひく風邪は良いのですよ」と私が言うと、皆さん???という顔をしていましたが、この時期は季節のわずかな変化を身体が感じ取り、次の季節に合わせた身体の準備に入るために風邪をひいて身体の掃除を始めるのです。当院では指圧や鍼灸で身体の歪みを調整し、免疫力を高めることによって風邪を上手に経過させる手助けをします。
世間ではよく「風邪ひとつひかない健康な身体」と自慢する人がいますが、本当は「風邪ひとつひけない鈍感な身体」の持ち主なのです。皆さんの周りに風邪ひとつひいたことがないのに、急に大病にかかったしまった人がいませんか?そういう人は鈍感な身体の持ち主で、軽い病気や風邪をひいて身体の掃除ができなかったと言えましょう。
身体が鈍くなると早期の段階では具体的な症状が現れません。患者さんの身体を診ていると分かるのですが、鈍い身体の人ほど風邪などの軽い病気にかからないのです。そのかわりかかった時は大病で重症化していまうのです。「バカは風邪ひかない」と言いますが、これは頭が悪いという意味ではなく、身体がバカ(鈍感)になってしまうと風邪をひかないという意味なのです。
私は大病にかかることなく寿命まで仕事をしたいと考えていますので、某鍼灸師の先生のところに15年近く定期的に通って身体を調整しています。そのおかげで仕事を休むような大病もなく、今日まで健康を保てています😊
東洋医学は未病を治療するだけでなく、大病を予防する医学でもあるのです。