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体の不調

睡眠について

睡眠について
皆さん、睡眠というのは長さが重要だと思っているでしょうが、実は長さよりも深さが問題なのです。世間では8時間寝ないといけないと言われているようですが、深く眠れば6時間で十分です。要は目が覚めた時心身ともに爽やかで、その日一日気持ちよく働ければそれはよく眠ったという事なのです。

私は午後11時~午前3時までの眠りを大切にしています。夜中の1時~2時は昔でいうところの「草木も眠る丑三つ時」にあたる時間帯です。生理学的には脈拍も全身の代謝も最低になる時なので深く眠るには最適な時間帯なのです。ですから私は午後11時に寝て朝5~6時に起きるという生活を一年中しています。寝る時間、起きる時間を一定にすることで体内時計が整い、目覚まし時計も不要、何より目覚めが良くなるのです。

当院にも眠りのことで悩んでいる患者さんは多いのですが、皆さん「今日は6時間しか寝ていない。調子が悪いのはそのせいだ」と思い込んだり、単に時間の事だけを気にしていますね。睡眠は眠り過ぎると逆に体がダルくなることもあるのです。人間というのは、疲れすぎたり、暑すぎたり、寒すぎたり、食べ過ぎたり、考えすぎたりしても体がダルくなったり眠くなるものなのです。それなのに眠れないからと言って、全部睡眠不足に押し付けてしまうのはいけません。
そして眠れないと悩んで、不眠症と自分で決めつけ、睡眠剤を飲み続ける人が世の中にはかなりいるのです。そんな人達は皆、心の中が不安で一杯です。眠れなかったり、夜中に起きてしまったら、今まであった楽しい事、現在楽しい事、そして未来の希望を膨らませていくと、深い眠りに入っていけるのです。

近年、夜遅い仕事に従事する人も増えましたが、多くの人は昼間に活動しています。一日の生活リズムは昼間に心と体を十分に使い、心地よい疲労感を感じれば夜は眠くなって、よい睡眠を得られるのです。

「昼間によく働くことが最良の睡眠法」なのです。

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