太陽の恵み
コロナ自粛をしていた当院の患者さんが、かかりつけ医に「まだ引きこもっているのか?そろそろ太陽に当たって歩かないと骨がスカスカになるぞ。骨粗鬆症の薬は気休め程度のものなんだよ」と言われ、当院に三か月ぶりに治療を受けに来ました。
日に当たっていないので顔は白く、体調も優れないとのこと。私が手を当て、エネルギーを背中から入れてあげると「何だか元気になりました」と言い、帰って行きました。
最近はコロナ自粛と梅雨で日に当たっていない人が多いのですが、日光というのは骨を強くすることを始め、人体の様々な機能を亢進させてくれます。一日に15分間直射日光を浴びると良いとされていますが、浴び過ぎると頭痛やめまいが起こりますので気を付けてください。私は朝の通勤時には、あえて直射日光を浴びるように歩き、仕事場に着いたら玄関前を掃除しながら日光を浴びています。そのお蔭か体調を大きく崩したことは今までありません😊
では、日光を浴びると具体的にどんな効果が人体に現れるのでしょうか。
まず、精神的影響。日の当たっているところに行くと、何となく明るい気分になるでしょう。小麦色の肌をした鬱病や引きこもりを私は見たことがありません。更に精神を爽快にしてくれるため、睡眠も深くなるという効果もあるのです。
次に増血作用。日焼けした貧血の人が少ないように、日光を浴びると血中のヘモグロビンが増加します。すると酸素が体内によく行き渡るため、胃腸の消化をはじめ様々な機能が亢進します。その結果、ケガの回復が早まったり骨が強くなるのです。いわゆる”血となり肉となる”のです。現に日当たりの良い所で遊んでいる子供は身体も大きく強くなり、家の中で遊んでいる子供はどうしても弱くなってしまうのです。
最後に殺菌作用。これはみなさんも何となく理解しやすいと思いますが、日光の中にある紫外線は非常に殺菌力のある光線なのです。ウィルスは菌とは異なりますが、日光を浴びるということはウィルス対策という点でも有効であると私は考えます。
以上、日光浴を上手に利用したら、皆さんの身体はもっと元気になります。
晴れ晴れとした日には、あえて15分間日光を浴びるという心がけこそが尊いのです。