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心と体の健康維持

養生について【1】

養生訓
【養生とは生活の中のひと工夫】

養生というと「病後の身体の回復や再発防止のためのケア」というイメージを持っている人が多いと思いますが、養生とは、「病気にならずに充実した人生を送るための知恵」のことです。すなわち、健康に生きるために生活の中でできるちょっとした工夫を言います。

江戸時代の儒学者、貝原益軒が記した「養生訓」には、健康に生きるには病気が起こってからではなく“未然に防ぐ”ことが最も大切で、“戦わずして勝つ”兵法の極意と同じである、と書かれています。
現代医学も中心が治療から予防、そして健康増進へと移りつつあり、養生の大切さが改めて見直され始めています。

【食事・睡眠・労働・感情が養生の基本】

病気を未然に防ぐためには、食事・睡眠・労働・感情に関する養生が基本となります。
中でも、活動エネルギー(気)の元となる食事・睡眠は気を補うために最も重要な養生です。しかし、気は補っただけではうまく働きません。補った気を全身に巡らせる労働が必要となります。

また東洋医学では感情を、怒・喜・思・悲・恐の5つに分けます。
五行論では感情も臓と関係(怒=肝・喜=心・思=脾・悲=肺・恐=腎)しており、過度な感情は臓の働きを乱します。このため、感情のコントロールも気を整える上ではとても大切な養生なのです。

当院では患者さん一人一人の体質に応じて、養生法のアドバイスも行っておりますので、日頃のケアや体調管理にも是非お役立てください。

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