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体の不調

東洋医学とは何か【1】

鍼とお灸
東洋医学とは、中国哲学の陰陽五行思想に基づいて、漢方薬や鍼灸で身体のバランスを整え、
人の病気や体質を改善していく医学です。

鍼灸の分野について簡単に説明すると、人体に張り巡らされている気の流れ道【経絡】に対して鍼、お灸、指圧を用いて、刺激したり放電をして、身体のバランスを取る治療法です。

望診(顔色)、聞診(声色)、問診、切診(脈やお腹の状態)の四診から一人一人の体質を仕分けし、衰えた処には活性化するために刺激を与え、逆に盛んになり過ぎている処からは鍼や指を通して気を抜きます。その結果として、病気や体質が改善するのです。

では東洋医学はどう利用したらよいのでしょうか。

体調を維持するためには『養生』といって、正しい生活習慣と食事をすることが基本なのですが、それでもバランスを崩した場合には、まず、東洋医学の治療を受けてください。それでもダメな場合は西洋医学の治療を受ける。この順番が本来は正しいのです。

漢方薬や鍼灸の資格保持者は、東洋医学の治療では無理な症状の方には、病院へ行くよう勧めますから、体調を崩した場合には、まず東洋医学を頼ってください。

最近、西洋医学が行き詰っていると言われる一方で、NHKが東洋医学の番組を放送するなど、東洋医学が見直されてきています。何十年、何百年先になるか分かりませんが、中国三千年の歴史を持つ東洋医学の時代が再びやって来ると私は確信しています。

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